本日9月15日は、以前は「老人の日」という祝日でしたが、今は9月の第3月曜日で、名称も「敬老の日」となりました。老人を敬い長寿を祝うことには、なんら変わりはないのですが。
さて、高齢化社会という言葉をよく耳にするようになったのは、何年ほど前になるのでしょうか。あらためて定義を確認すると、「高齢化社会」とは高齢者人口(65歳以上の人口)が7%以上の社会のことを言い、高齢者人口が14%以上になると「高齢社会」、21%以上となると「超高齢社会」となります。ちなみに、湯河原町の現在の高齢化率は9月1日現在で、38.75%であります。町の人口25,536人に対して、65歳以上の方が9,895人(男性41.4%、女性58.6%)という速報値になります。
既にご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、毎年この9月上旬から中旬にかけて、長寿者の方々に、町からのお祝い金が届けられます。町民の皆さんが一緒に、長寿のお祝いをと始められた政策で、とても良い事だと思います。
それぞれの地域の民生委員の皆さんに、米寿(88歳)、喜寿(77歳)の対象者へ直接お届けしていただいております。その一部の方に、私が直接お届けするケースもありまして、何人かの方々にお会いしてまいりました。
恒例の事となりますが、いつも感じることは、皆さんお元気でいらっしゃることです。そして、長い人生を歩まれてこられ、お一人お一人の生活環境に違いはありますが、昔の方は大変厳しい社会を、国のため、家族のために生き抜かれてきたご経験から品も良く、町民の皆さんの代表として、お祝いを届ける私達に対してのお気遣いには恐縮するばかりです。わずかな時間の中での会話も、ご経験からの生きたお話ですので、楽しく聞かせていただけます。
日本全体が超高齢社会に対して、社会保障制度の課題などで、今後さらに様々な対応を迫られますが、日本を、家族を支え守る為にご苦労された方々、その時代を生き抜かれた先輩達に、あらためて感謝と尊敬の念を抱きながらも、日本全体の人口構成の逆ピラミッド型がさらに進む時代を、国をはじめ行政機関としての行政運営は、とても大切かつ困難極まりないと、あらためて考えさせられました。
9月11日執筆