気象庁が「平成30年7月豪雨」と命名するほどの被害が広がった、この度の西日本豪雨で被災を受けた方々と、広範囲に及ぶ被災地域に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。そして、この災害で犠牲となった多くの方のご冥福をお祈りします。
さて、今回の豪雨被害が極めて広範囲だったことは、既にご存知かと思いますが、湯河原町と昭和51年から42年に渡り、やっさまつりを通じて交流のあります、広島県三原市も甚大な被害が出ております。7月11日現在で確認した状況は、「死者8名、床上床下浸水合わせて181棟、避難所に身を寄せている方183名」と、極めて深刻な状況であります。
町としては7日土曜日に、三原市へ対して応援の必要があればと、連絡を取るよう指示しました。その際の回答は、混乱していて、どのようなことを要請することになるかは、まだはっきりしていないので、要請内容が決まったら連絡をくださるとのことでした。その後の報道の映像から、現場の惨状を見て、私と同様に皆さんも心を痛めていることとお察しします。
じっとしていられない思いから、ボランティアへの参加、義援金を寄付しようかと、お考えの方も多いことと思いますが、本格的な救援方法は広範囲なので、誰が何処にと行政としても、まだはっきりしたことをお伝えすることができません。しかし、三原市に対しては、湯河原町独自の対応が必要かと考えております。
そこで、町として義援金を募ることも役目ですが、広範囲なので、町民の方々に必ずしも三原市に限ってとはならないことから、「三原市に対して、『見舞金』として町内各方面に声掛けをしたほうが良いのでは。」こんな考えを持っております。まだ具現化には至っておりませんが、義援金を募る方法は、日本赤十字、報道機関などがその窓口を担うでしょうから、義援金については、そちらの選択もありますので、慎重に考えていただければと思います。
時間の経過と共に、被害の全貌が見えてくることとなりますが、いずれにしても、とてつもない甚大な被害を受けた被災者、被災地に対して、どこまで支援ができるのかを、皆さんと考えていきたいと思います。
不謹慎で叱られるかもしれませんが、我々の想像を超えて度々発生する異常気象の、近年の多発化を目の当たりにして、ジブリ作品の「もののけ姫」を観て考えさせられたことが現実になってしまうのかと、ぞっとしております。
7月11日執筆