「今年もあと2ヶ月、時の流れがこんなにも早い!」と、こんな言葉を聞いたり、口にしたりする頃が近づいてきました。いよいよ11月ですね。
時の流れの早さは、人間の成長を見て感じることも多々あります。先日、卓球選手「福原愛」さんの引退会見は、正にそれを感じたところです。
3歳から卓球を始め、29歳での引退。
その間、多くの国民に愛され、応援された誰もが知る、福原愛さんですが、これまで注目されたスポーツ選手は、他にも沢山いらっしゃいますが、これ程、選手として、一人の女性として、彼女の生い立ちを国民がつぶさに見てきたことは、唯一無二かと思います。引退会見後も、色んな番組で彼女の生い立ちが改めて紹介され、それを見ているだけで、心が穏やかになる自分が居ました。こんな気持ちになるのは、なんでだろうと思って、自分なりに考えてみたところです。
四半世紀に及ぶ時の中に、小さな頃の愛くるしい姿から始まり、一線級の選手へ成長して、オリンピックでも結果が伴う活躍は誰しも知るところですが、その時間の裏側には、想像もできない苦しいトレーニング、その都度、結果は必ずしも本人の納得いく時ばかりでもなかったでしょうが、その厳しい環境を、彼女の姿からは到底想像もできない、負けん気の強さで超えてきたのですよね。そして、会見の中で、周辺の方々への配慮を忘れず、とても素直に、心から話している姿はとても素晴らしく、更なる魅力だと感じました。
私も子を持つ親として、彼女のご両親はどのように人として、育ててこられたのかに興味は深まりました。知るすべはありませんが、彼女の言葉を聞いていて、何故、人並みを超えた選手生活を過ごしてきたにもかかわらず、素敵な女性として、人間として、これだけ素直に心を言葉で伝え、それが全く不自然でなく、嫌味な感じを、みじんも感じさせない人間性に、とても幸せな思いになれました。
福原愛さんの存在が、いまの日本社会に更に広まっていくことを期待しております。
10月30日執筆