平成24年度 第6回現代作家展
Vol.1
スペース楠樟コレクション 1970~90年代のポスター展
3月29日(木)~4月24日(火)
戦後の高度経済成長は大量消費社会を生み出し、企業はマスメディアを駆使した広告活動に力を入れるようになります。このことは、ポスターを中心としたグラフィックデザインを多様に展開させる要因となりました。戦前には一図案家にすぎなかったデザイナーは、アーティストとしての個性がクローズアップされるようになり、その役割は重要性を増していきます。
1970年代に高度経済成長が終焉し、安保闘争などの社会的な不安が高まる中、アメリカのポップアートやサイケデリックアートの影響を受けた個性的な作家が現れます。西洋のモダンな構成的手法のうえに、日本的な意匠や情緒を盛り込もうとする試みが、数多く行われました。80年代に入ると、石油ショックなどの経済危機を乗り越えた日本は経済大国となります。産業技術の発展は企業の成長を促し、商品そのものの広告より企業イメージを重視する傾向が強まりました。
近年この時代の生活や文化に関心が集まっていますが、ポスターだけでなく、車や家電、家具に至るまで、ビジュアルと機能の両面に優れたデザインが多く生まれた時代であります。
このたびの展覧会では、ギャラリー・スペース楠樟のコレクションから、田中一光、勝井三雄、横尾忠則の三人のクリエイターを取り上げ、ポスターというメディアを通して時代を考察します。
田中一光
勝井光雄
Vol.2
はっ・とび展Ⅲ
4月26日(木)~5月22日(火)
平成24年度現代作家展第2弾は、「はっ・とび展Ⅲ」を開催します。“はっ・とび”とは、「はっ」という意気込みで、今の自分から一段上に飛び、一生絵を描いていこうとする創作グループです。
当館での展覧会は3回目になります。湯河原に取材した作品を制作したり、作家によるワークショップを開催するなど、開催地に積極的に関わっていこうとする作家たちの展覧会です。
林克彦「椿寺からの眺め-湯河原-」
小田切恵子「その先」
Vol.3
風濤会 New Wave2012
5月24日(木)~6月25日(月)
日本画壇の第一線で活躍する平松礼二画伯の教え子たちによるグループ展。第3回となる今年度は、メンバーの入れ替わりもあり、50号の大作で会場を飾ります。
山中美智子「五色ノ海ヘ」
収蔵品小企画展
湯河原と近郊の日展画家
平成24年1月1日(日)~3月26日(月)
町立湯河原美術館は、湯河原に関する作品を収集し、常設館で公開しています。今回、収蔵作品の中から「日展画家」をテーマにした作品展を開催いたします。
万葉の時代から温泉地として知られる湯河原町には、古くから数多くの文化人が訪れています。温暖な気候、豊かな自然など制作に適した環境は現在も変わらず、多くの作家が移り住み、制作活動をしています。
湯河原を愛した画家の中には、日展を舞台に活躍した画家が少なくありません。当館のコレクションの中心である竹内栖鳳も、日展の前身である第1回文展から審査員を務め、中心的な作家として代表作を発表してきました。
日展は、明治40年文部省の主催する官展(文展)として発足しました。以後、帝展、新文展、日展と名称や組織形態を変えながら、昭和33年に社団法人となり現在に至っています。国内最大の公募展として100年以上に渡り日本の近現代美術の発展に貢献し、常に日本美術界の主流として多くの画家を世に送り出し、数々の名作を生み出してきました。
このたびの展覧会では、湯河原や近隣に居を構え、日展で活躍した画家たちの作品を紹介いたします。恵まれた自然環境の中で育まれた芸術作品をどうぞご覧ください。
竹内栖鳳「歳寒雙清」
三宅克己「相州真鶴港全景」
加藤晨明「ひととき」
立石春美「黒楽」
この情報に関するお問い合わせ先
教育委員会:美術館
電話番号:0465-63-7788 FAX番号:0465-60-1777