現在、日本では急速な高齢化が進み、認知症の人やその家族への支援が強く求められています。
湯河原町では、認知症に対する相談業務や各種介護予防事業を実施するほか、認知症のことを正しく理解し、認知症の人やその家族の身近な応援者となる「認知症サポーター」の養成を進めています。
今回、若い世代の皆さんにも認知症を理解していただき、地域全体で認知症の人やその家族を支えていけるまちづくりを目指して、3月4日(金)、湯河原中学校の3年生を対象に「認知症サポーター養成講座」を開催しました。
養成講座では、認知症に関するDVDを鑑賞した後、認知症キャラバンメイとの皆さんによる認知症についての説明や対応のポイントが行われました。
認知症の人への対応の心得は“3つの『ない』”と、7つの具体的なポイント。
◆3つの『ない』
1驚かせない
2急がせない
3自尊心を傷つけない
◆7つの具体的なポイント
まずは見守る
余裕をもって対応する
声をかけるときは一人で
後ろから声をかけない
相手に目線を合わせてやさしい口調で
おだやかなに、はっきりした話し方で
相手の言葉に耳を傾けてゆっくり対応する
講演終了後、生徒からは「湯河原の高齢化率が高いことに驚きました。今日の講座を聞いて、認知症のことをよく理解し、身近に認知症の人ができたら対応できるようになりたいです。」と感想がありました。
この日、「認知症サポーター養成講座」を受講した生徒の皆さんには、受講の証として「オレンジリング」が渡され、認知症サポーターの一員となりました。生徒の皆さん、これから先、認知症の人に出会ったら、この日の講座を思い出してくださいね。