湯河原の素晴らしさは、「海、山、川の自然に加えて、空気の良さ、そしてなんと言っても、人の温かさだ。」と、つい先日、このように表現してくださったのは、町立湯河原美術館名誉館長の平松礼二先生であります。
7月5日(金)に町立湯河原美術館にて行われた、「平松礼二画伯・湯河原十景」候補作品寄贈式での先生のお話の中での事です。
約3年程前、平松先生からの申し出により、湯河原十景構想が提案され、この度、お披露目の運びとなりました。そして、これまで寄贈いただいた作品に加え、再びこの作品を湯河原に寄贈してくださり、報道関係を迎えて、その式典が行われました。十景と言っても、湯河原にまつわる20作品を完成させて、これから町民の皆さんをはじめ、多くの方々から投票をしていただき、最終的に十景を決めていくお考えで、短期間に精力的に制作され、いよいよのお披露目となりました。
本年、9月30日(月)までの間が、投票期間となっておりますので、皆さんふるってのご参加を、私からもお願いいたします。
ご存知のように、1960年代から世界中を廻られ、現在フランスをはじめ、世界にその名が知られる平松先生が、心を込めて、湯河原ゆかりの作品を完成させたこの事実は、この先50年、100年と湯河原の方々によって、どのように語られるか、興味深いところでありますが、見聞きすることは叶わぬ夢であります。しかし、私たちが今、「竹内栖鳳、山本有三」はじめ、多くの文人墨客がこの地に残してくれた歴史と重なることは、間違いないでしょう。
平松先生が、湯河原の人は温かいと言ってくださった事が、何よりも嬉しくてたまらない思いです。
是非とも皆さん、町立湯河原美術館に足を運んでみてください!
7月11日執筆