最近、「未病(みびょう)」という言葉を耳にすることが多くなりましたが、「未病」とはなんだろうと思われている方も多いと思います。そもそも「未病」とは、人間の健康状態で、健康と病気の間、病気になりそうな状態をいいます。この「未病」の状態から心身の状態を整えて、より健康な状態に近づけることを「未病を治す」といい、神奈川県では、我々がこれまで経験したことのない超高齢化社会とどう向き合っていくのか、その対策の一つとして、全国、かつ世界に先駆けた「健康寿命日本一、神奈川モデル」の確立を目指し、「未病を治す」取組みを進めています。
日々の生活の中で、我々は、病気か健康かのどちらかで健康状態を意識しますが、この健康と病気との間の「未病」では、食のあり方、運動、適度な休養などを、生活の中でしっかり意識して、疾病の予防や治療だけでなく、ライフスタイルを見直して、心身全体を自分自身で、より健康な状態に近づけ、維持し、楽しく暮らすことが幸せにつながる、こんなイメージを持っていただければ良いかと思います。
では、具体的に何をすればいいのかということになると思います。繰り返しになりますが、食事のあり方や、特に高齢者の方々は、外に足を運んで、パークゴルフ、カラオケ、健康マージャン、ウォーキングなどに積極的に参加して、多くの方々と一緒に楽しむことで、「未病」を治すことができるかと思います。そして現役世代の方々は、メタボ対策がとても大切なようです。先々のことを考え、今から意識することが肝要です。
誰しもこの世に生を受け、天寿を全うする中で、少しでも楽しく幸せに生きられることを願わない人はいないわけですから、子供たちにも、このような取組みを広めながら、自分自身の健康に対する意識を向上させ、大人になった時、その効果を実感できれば、とても幸せなことになるのではないでしょうか。
11月12日執筆