元日から穏やかな天候に恵まれ、湯河原の温暖な気候に感謝しています。この天候のように、今年一年が穏やかであって欲しいものです。
2011年の世相を表す漢字は「絆(きずな)」でしたが、実は、ある地方紙の企画で、毎年、各市町の長に「年頭の思いを漢字で表して欲しい」と要望があります。字を書くのが苦手なので恥ずかしいのですが、2012年、私は「願い」という字を選びました。
年が替わる節目には、誰もがそれぞれの思いを「願い」に込めて、「願(がん)」を懸けたり、自分自身の心の中で誓いを立てたりすると思います。
年頭の思いに、私がなぜこの「願い」という言葉を選んだかと申しますと、昨年を振り返ったときに、3月11日に発生した東日本大震災を口にしない方はいらっしゃらないと思います。そして、その後、台風による被害が重なり、人間の力ではどうにもならない自然の力の恐ろしさを、嫌というほど思い知らされました。
このような大変な年から新しい年を迎えるにあたり、私自身も含め多くの方が、例年以上に自分自身のためだけでなく、家族や大切な人のため、そして被災者、被災地の復興のために願ったのではないでしょうか。
そしてまた、これまで以上にその思いを強く持ち続け、願いをかなえたいと思う一年になるのではないでしょうか。
欲張りですが、皆さんの願いがかなって欲しいと思っています。
ぜひ、皆さんと一緒にそれぞれの願いがかなう年となるように、私も頑張ってまいります。