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平松礼二館

ページID:0001475 更新日:2022年6月23日更新 印刷ページ表示

印象・湯河原梅林

現代日本画壇の主軸として活躍する日本画家・平松礼二の作品を常設展示。3ヵ月後ごとにテーマを設け、企画展を開催しています。

 

 

令和4度平松礼二館企画展 

日本画の技法 ー本画と下図ー 
▶令和4年9月29日(木)~12月19日(月)

 ラ・セーヌ旅情・古い街 

「ラ・セーヌ旅情・古い街」

                               

 日本画の画材は性質上修正が難しいため、表現に偶然性を求めない限り、完成後の構図を決めてから、逆算して描いていくのが原則といわれます。

 下図とは、写生(スケッチやデッサン)を元に、本画制作に取りかかる前に、作品のイメージやアイディアを具体的に形にするために描かれた絵のことをいいます。本画より小さなものを小下図といい、さらに本画に近い大きさで大下図を作ることもあります。

 本展では、スケッチも含め下図等の資料と本画作品を展示し、構想から完成までの過程を比較してご覧いただけるような展示をいたします。作家によって制作過程は異なりますが、日本画ができるまでの一つの方法として、参考にご覧いただければ幸いです。

 

ラ・セーヌ フェリーで渡る

「ラ・セーヌ フェリーで渡る」  

 

画業をたどるシリーズ(5) ジャポニスムとの出会い 1998- 
▶令和4年6月30日(木)~9月26日(月)

路・とおり雨 

「路・とおり雨(ジヴェルニー)」(左隻)

 

 日本画家・平松礼二がこれまでにたどってきた道のりを振り返り、当館に収蔵された作品によって画業を紹介するシリーズです。これまで、年代を追いながら年1回のペースで企画展を開催してきました。シリーズ最後となる今年度は、平松画伯のライフワークである「ジャポニスムシリーズ」をテーマといたします。

平松画伯が印象派の研究をするきっかけとなったのは、1994年にパリで開かれた自身の個展でした。西洋画中心の日本の美術教育に反発し、50歳にして初めてフランスの地を訪れた画伯は、モネの睡蓮の大作に衝撃を受け、ジャポニスムの源流を求めて、印象派ゆかりの地を取材する旅を始めました。1998年にその成果は、巡回展「印象派・ジャポニスムへの旅」として発表され、以後、今日に至るまで約30年にわたって描き続けられています。

2021年には、フランスと日本の文化交流に貢献したことが認められ、フランス共和国芸術文化勲章(シュバリエ)を受章しています。国際的にも高い評価を得ている「ジャポニスムシリーズ」の初期から現在までの作品を展観します。

ノルマンディに桔梗が咲くと「ノルマンディに桔梗が咲くと」

 

雲映る池 「雲映る池」

 

 

画家の見る夢ーイメージの宇宙
▶令和4年3月31日(木)~6月30日(月)

平松礼二「モネの池 四季彩夢」作品画像

 画家は、様々な画材や技法を駆使して、心が動いたことや伝えたいことを作品として表現します。絵画の表現は主観的なものであり、画家の個性が反映されて作品となります。
  「日本画は、実際の風景を借りてイメージや夢を表現」することと述べているように、平松画伯の作品制作では、現実の風景を写したスケッチを元に、自身のイメージを形にするため構想し、画面を再構築していく過程を経て完成します。実際の風景とは違う心象風景として出来上がった作品には、画家の思いや夢が詰まっています。
 今回の展示では、異なる季節が同じ画面に描かれているものや、画面いっぱいに花で装飾された作品など、自由な発想や遊び心を織り込んだ作品を展示します。平松画伯の「イメージの宇宙」をお楽しみください。

 

平松礼二「秋天」作品画像

秋天

平松礼二「睡蓮・ジャポニスム」作品画像

睡蓮・ジャポニスム

 

 

作家略歴

作者近影の画像1
作者近影の画像2
平松礼二近影​​​

  • 1941年 東京で生まれる
  • 1946年 名古屋に転居
  • 1958年 愛知県立旭丘高校入学
  • 1960年 青龍社展に初入選、奨励賞受賞
  • 1961年 愛知大学法経学部入学
  • 1977年 創画展に初入選する(1988年まで出品)
  • 1984年 横の会結成に参加
  • 1989年 山種美術館賞展で大賞を受賞
    紺綬褒章受章
  • 1992年 鎌倉市へ転居
  • 1994年 多摩美術大学教授就任(2005年退任)
  • 1999年 「印象派ジャポニスムへの旅 平松礼二展」(高島屋他11会場巡回)
  • 2000年  月刊誌「文藝春秋」の表紙絵の担当となる(2010年12月まで)
    MOA岡田茂吉賞で大賞を受賞
  • 2002年 湯河原ゆかりの美術館で「日本画・ 革新への潮流~平松礼二展」開催
  • 2006年 了徳寺大学学長に就任(2007年退任)
    10月 町立湯河原美術館に「平松礼二館」開館
  • 2011年 「画業50年の軌跡 平松礼二展」(名古屋市美術館)
  • 2013年 「平松礼二・睡蓮の池・モネへのオマージュ展」
    (仏・ジヴェルニー公立印象派美術館)
  • 2015年 翌年、ドイツベルリン国立アジア美術館巡回
    平松礼二・森口邦彦展(MOA美術館)
  • 2017年 町立湯河原美術館名誉館長就任
  • 2018年 仏・ジヴェルニー印象派美術館で「平松礼二 イン ジヴェルニー」展開催
  • 2021年 フランス共和国芸術文化勲章受章


現在 無所属

  • (一社)日本美術家連盟理事
  • 順天堂大学客員教授
  • 愛知大学名誉博士
  • 町立湯河原美術館名誉館長

モネの睡蓮について

 パリの郊外にあるジベルニー村には、印象派を代表する画家、クロード・モネが晩年を過ごしたアトリエがあります。日本風の庭園の池には、モネが絵の題材にした睡蓮が咲き、世界中の美術ファンに知られています。
 平松礼二画伯は、モネが愛したジャポニスムを検証するため、ジベルニー村を四季折々に訪ね、睡蓮を描き続けました。日本画家の眼を通して見た光景は「印象派・ジャポニスムへの旅」シリーズに結実しています。
 のちに画伯は、モネ財団から友情の証として「モネの睡蓮の株」を譲られました。この貴重な睡蓮は、平成18年10月町立湯河原美術館に平松礼二館が開館したことを記念して当館に株分けされ、庭園の池で育成されています。
 開花時期は年によって変わりますが、6月~8月頃になります。

※当館には、モネの作品はありません。

スイレン1スイレン2スイレン3