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天然記念物

ページID:0002551 更新日:2022年3月31日更新 印刷ページ表示

城願寺(じょうがんじ)のビャクシン

城願寺のビャクシン

昭和14年9月7日国指定
所在地: 湯河原町城堀252 城願寺境内

城願寺境内の石段を上がって行くと、本堂に向かい右側にビャクシンの巨木が見られます。目通り(地上1.5mの幹周)6m、地上20mと大きく、根の部分がやや露出しています。幹には傷がなく、小枝はよく発達してうっそうと茂っています。推定樹齢800年といわれています。ビャクシンは、別名イブキと呼ばれ、北は宮城県の沿岸から、南は沖縄に至るまで分布しています。特に寺社の境内には植栽された大木が多く、城願寺をはじめ、鎌倉建長寺など7樹の巨樹があり、目通り8mにおよぶものがあり、国の天然記念物として各地で見られます。城願寺のビャクシンは、神奈川県では最も大きく樹齢も長く、垂直に伸びた幹のみごとな姿は、全国的にも希(まれ)だといわれています。

山神の樹叢(やまがみのじゅそう)

山神の樹叢

昭和14年9月7日国指定
所在地: 湯河原町城堀字山神331・332・333

湯河原駅の北方に「山の神」として祭られている樹叢があります。面積約620平方メートルで、林内には小さな祠(ほこら)があり、お参りする通路があります。山神の樹叢にはヤブニッケイ、タブノキ、クスノキ、イヌマキ、ケヤキ、カラスザンショウ等が成育しています。この山神の樹叢は、神奈川県内に残されている常緑広葉樹林のうちでは最も西に位置しています。

サンゴイソギンチャク

サンゴイソギンチャクの画像

昭和54年2月16日神奈川県指定
所在地:湯河原町福浦字カツラゴ地先海域

真鶴半島の南岸、湯河原町福浦のカツラゴには、サンゴイソギンチャクのいくつかの大きい群集が認められ、分布北限をなしています。海中で、起伏に富んだ安山岩の溶岩の上に発達した群集の様相はすこぶる特異です。体色は、緑色から褐色、触手は、大人の指くらいの太さで、先端が紅色を呈し、波に揺られている景観は素晴らしいです。クマノミと呼ぶ美しい魚が共生するのが常です。

湯河原沸石(ゆがわらふっせき)の産地

湯河原沸石の産地

昭和57年4月1日湯河原町指定
所在地: 湯河原町宮上750、571 不動滝・滝壷一帯

不動滝で発見された湯河原沸石は、伊豆半島で最も古い新第三紀湯ヶ島層から発見されています。沸石は、湯ヶ島層が露出している藤木川をさかのぼり、奥湯河原、湯河原浄水場、蛇態橋(じゃたいばし)の付近でも発見されていますが、ここでは他の次のような沸石が産出しています。

  • 濁(だく)沸石
  • モンデン沸石
  • 剥(はく)沸石
  • 菱(りょう)沸石

などです。

湯河原沸石の産地は、湯河原温泉の泉源とほぼ一致していることから、沸石は、温泉と密接な関係があると考えられます。

黒曜石(こくようせき)

黒曜石

昭和54年4月1日湯河原町指定
所在地:湯河原町宮上566 観光会館

万葉公園の入り口に大きな石が置いてあります。表面は、ごつごつしてただの石にしか見えませんが、よく観察すると黒く光るつやのある部分が見えます。これは、黒曜石のかたまりで、鍛冶屋の瑞應寺(ずいおうじ)というお寺の付近から掘り出されたものです。黒曜石は、火山から噴き出た溶岩が急に冷やされたときにできる岩石で、色は黒が多く、場所によりチョコレート色や乳白色に濁るものもあります。この石の割れ口は、ガラスのように鋭いので、先土器時代や縄文時代には、打製石器を作る材料としてよく使用されました。
この石は、現在湯河原で発見されている最も大きなかたまりとして保存されています。

湯河原沸石(ゆがわらふっせき)

湯河原沸石

昭和57年4月1日湯河原町指定
所在地: 湯河原町宮上566 観光会館

湯河原沸石は、1952年に発表された新鉱物で、アマチュアの鉱物学者櫻井欽一(さくらいきんいち)などにより不動滝から発見されました。
沸石は、温泉活動により火山岩のすきまや脈の中にできる鉱物で、酸によって加熱していくと、沸とうするように溶けることから沸石と呼ばれています。沸石の仲間は、世界で30~40種ほど知られていて、湯河原で確認されているのは7種あり、湯河原沸石は、その1種であり、無色透明または白色半透明の板状の結晶で、硬度4.5度、比重2.2、ガラスまたは真珠のような光沢があります。他の多くの沸石と違い、塩酸に溶けない性質があります。

五所神社の銀杏(いちょう)

五所神社の銀杏の木

平成9年5月1日湯河原町指定
所在地: 湯河原町宮下357 五所神社境内

五所神社の銀杏は、推定樹齢800年とされ、乳柱(ちばしら)といわれる逆円錐形の木根が数本垂れ下がっている老大木であり、主幹は、南側に約30度傾いて斜上し、高さ約25m、胸高周囲8.8mに達しています。湯河原町では最大の銀杏です。この斜めに伸びた主幹の下側には多くの「乳(ちち)」と呼ばれる気根が垂れ下がり、乳の神としてあがめられてきました。

五所神社の楠(くすのき)

所神社の楠

平成9年5月1日湯河原町指定
所在地: 湯河原町宮下357 五所神社境内

五所神社の鳥居(とりい)をくぐると石段の右側にある。県下でもまれにみる古・巨木です。幹高、幹の大きさともに湯河原町の樹木の中でも最大のものです。幹は、まっすぐに伸び、枝の張りもよく、境内をひろく被うように四方に枝を伸ばしています。

産土(うぶすな)八幡神社の楠(くすのき)

産土八幡神社の楠

平成9年5月1日湯河原町指定
所在地: 湯河原町城堀217 産土八幡神社境内

神社の石段の右手にある樹形の美しい推定樹齢600年の老大木です。五所神社の楠に比べ目立たない存在ですが、樹齢、木の大きさともに湯河原町を代表する巨木です