ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

平松礼二館

ページID:0001475 更新日:2023年6月26日更新 印刷ページ表示

現代日本画壇の主軸として活躍する日本画家・平松礼二の作品を常設展示。3ヵ月後ごとにテーマを設け、企画展を開催しています。

2023度 平松礼二館企画展

四季の風景 ~季節のうつろいに寄せて 
 夏ー睡蓮を中心に

 ▶2023年6月29日(木曜日)~10月23日(月曜日)

 平松礼二作「睡蓮・ジャポニスム」 
「睡蓮・ジャポニスム」

日本画家・平松礼二は、日々の暮らしの中で身の周りの花や生き物に命の美しさを感じ、自然の中に創作意欲を掻き立てられてきました。
町立湯河原美術館の開館25周年にあたる令和5年度の平松礼二館では、1年を通して季節ごとに四季折々の花々や風物を描いた作品を展示する企画展を開催します。

夏を代表する平松の作品は、印象派の画家、クロード・モネの睡蓮を題材にした作品群です。平松にとって「睡蓮」は、1994年に初めてフランスを訪れた際に、モネの〈睡蓮〉の大作に衝撃を受けて以来、描き続けているライフワークともいえるテーマです。その翌年から、フランスに今も残されているモネの手がけた庭園を季節ごとに訪れ、現場で描いたスケッチを元に構想を膨らませて作品を制作しています。
モネ財団から友情の証として平松に贈られた「モネの睡蓮」が移植されている当館の庭園。その花が咲く季節に合わせ、睡蓮を中心に夏をイメージする作品を集めて展示します。                        

作家略歴

作者近影の画像1
作者近影の画像2
平松礼二近影​​​

  • 1941年 東京で生まれる
  • 1946年 名古屋に転居
  • 1958年 愛知県立旭丘高校入学
  • 1960年 青龍社展に初入選、奨励賞受賞
  • 1961年 愛知大学法経学部入学
  • 1977年 創画展に初入選する(1988年まで出品)
  • 1984年 横の会結成に参加
  • 1989年 山種美術館賞展で大賞を受賞
    紺綬褒章受章
  • 1992年 鎌倉市へ転居
  • 1994年 多摩美術大学教授就任(2005年退任)
  • 1999年 「印象派ジャポニスムへの旅 平松礼二展」(高島屋他11会場巡回)
  • 2000年  月刊誌「文藝春秋」の表紙絵の担当となる(2010年12月まで)
    MOA岡田茂吉賞で大賞を受賞
  • 2002年 湯河原ゆかりの美術館で「日本画・ 革新への潮流~平松礼二展」開催
  • 2006年 了徳寺大学学長に就任(2007年退任)
    10月 町立湯河原美術館に「平松礼二館」開館
  • 2011年 「画業50年の軌跡 平松礼二展」(名古屋市美術館)
  • 2013年 「平松礼二・睡蓮の池・モネへのオマージュ展」
    (仏・ジヴェルニー公立印象派美術館)
  • 2015年 翌年、ドイツベルリン国立アジア美術館巡回
    平松礼二・森口邦彦展(MOA美術館)
  • 2017年 町立湯河原美術館名誉館長就任
  • 2018年 仏・ジヴェルニー印象派美術館で「平松礼二 イン ジヴェルニー」展開催
  • 2021年 フランス共和国芸術文化勲章受章


現在 無所属

  • (一社)日本美術家連盟理事
  • 順天堂大学客員教授
  • 愛知大学名誉博士
  • 町立湯河原美術館名誉館長

モネの睡蓮について

 パリの郊外にあるジベルニー村には、印象派を代表する画家、クロード・モネが晩年を過ごしたアトリエがあります。日本風の庭園の池には、モネが絵の題材にした睡蓮が咲き、世界中の美術ファンに知られています。
 平松礼二画伯は、モネが愛したジャポニスムを検証するため、ジベルニー村を四季折々に訪ね、睡蓮を描き続けました。日本画家の眼を通して見た光景は「印象派・ジャポニスムへの旅」シリーズに結実しています。
 のちに画伯は、モネ財団から友情の証として「モネの睡蓮の株」を譲られました。この貴重な睡蓮は、平成18年10月町立湯河原美術館に平松礼二館が開館したことを記念して当館に株分けされ、庭園の池で育成されています。
 開花時期は年によって変わりますが、6月~8月頃になります。

※当館には、モネの作品はありません。

スイレン1スイレン2スイレン3