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猫に関すること
町には、猫についてのご相談や苦情が寄せられています。ご相談の多くは、猫の糞尿被害や鳴き声についてです。そして、猫の捕獲や処分、他の場所へ連れて行ってほしいという要望も寄せられます。
しかし、猫は「動物の愛護及び管理に関する法律」によって愛護動物として指定され、捕獲や殺傷、衰弱させる、捨てるなどの行為は法律で禁じられています。よって町などで処分や捕獲することはできません。また、野良猫へのエサやりを禁じることもできません。
飼い主のいない猫を含む愛護動物に対して殺傷・虐待・遺棄するなどの違反した場合は次のような罰則が規定されています。
・愛護動物をみだりに殺しまたは傷つけた場合は、5年以下の懲役または500万円以下の罰金
・愛護動物を虐待した場合等は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・愛護動物を遺棄した場合は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
👉動物の愛護及び管理に関する法律(環境省HP)<外部リンク>
猫の飼い主の方へ
猫は室内で飼いましょう
猫を室内で飼うことで、近隣への糞尿被害やいたずらを防止できるとともに、猫同士の感染病や交通事故、迷子などの危険から飼い猫を守ることができます。
猫は不妊・去勢手術を行ったうえで、エサと水が十分に与えられ、上下運動ができる高さを確保できれば、比較的狭い室内でも適応することができます。猫の習性の観点から、外出させないことが猫へのストレスになるとは限りません。(※参考:神奈川県猫の適飼養ガイドライン)
猫の寿命は室内飼育でおよそ10年、長いと15年以上生きる猫もいますが、野良猫だと3~5年と言われています。猫のためにも安全で安心できる室内飼いをしてください。(※参考:神奈川県飼い主のいない猫対策ガイドライン)
不妊・去勢手術を受けさせましょう
猫の繁殖力は非常に高く、メス猫は⽣後4〜12か⽉で妊娠できるようになり、オス猫は⽣後8〜12か⽉で交尾できるようになります。猫は交尾の刺激により排卵するため、交尾すればほぼ100%妊娠します。また、1回の出産で4〜8匹の⼦を生み、1年に2〜4回出産することが可能なため、1頭のメス猫から1年後には20頭以上出産する計算となります。このことから近年、ペットが増えすぎてしまい飼育できなくなる多頭飼育崩壊が起きています。可哀想な猫が増えないように不妊去勢手術を行いましょう。
不妊去勢手術をすると生殖器系の病気の予防やストレスの軽減などの効果も得られます。
なお、湯河原町では猫の不妊・去勢手術にかかる費用の一部を補助しています。
👉湯河原町猫不妊及び去勢手術費助成金
飼い主のいない猫について
飼い主のいない猫は、もともと飼い猫であったものが、飼いきれないなどの理由から無責任に捨てられたり、不妊去勢手術がされないまま外飼いをしていたために飼い主が知らないうちに繁殖した猫がほとんどだと言われています。飼い主のいない猫を増やさないためにも、飼い主の方は責任をもって終生飼養をしましょう。
👉神奈川県飼い主のいない猫対策ガイドライン<外部リンク>
無責任なエサやりはやめましょう
飼い主のいない猫に対して「かわいい」「かわいそう」と言う気持ちだけでエサを与えてしまうと、あちこちに糞をしたり、エサを求めて他から猫が集まってきたり、望まない繁殖による野良猫の増加など多くのトラブルの原因となります。そして、猫たちは嫌われてしまいます。
「エサやりのルール」を守り、近隣住民とのトラブルや可哀想な猫が生まれないよう心がけましょう。
エサやりのルール
「エサ以外のこともきちんと管理する!」ことが基本です。
(1) エサやりをする猫に不妊去勢手術をしましょう。
(2) 周辺住民に声をかけ、理解を得る努力をしましょう。
(3) エサやりの時間はきちんと区切り、エサやり終了後はその場所をきれいに片づけてください。
(4) エサ場近くにトイレを設置しましょう。 野良猫は食事後、近くで糞尿をします。
(※参考:小田原保健福祉事務所作成チラシ)
簡易トイレの作り方
(1) 深めのプランターまたは発泡スチロールを用意する。
(2) プランター・発泡スチロールに砂か土を8分目まで入れる。
(3) (2)の上に糞や尿のにおいがついた土などを置く。
猫はきれい好きなため、定期的に糞尿を撤去し、土・砂をふわふわ、サラサラ状態にすると良いです。
猫による糞尿被害等の対策について
猫が庭や花壇・畑に入り込み、糞や尿をするのは、周辺のどの場所よりもその猫にとって快適な場所となっているためです。
猫にとって快適な場所とは
・ 人の出入りが少なく静かで安心できる場所
・ やわらかい土や砂、芝生等がある場所
・ エサを探し歩かなくても簡単に得られる場所
猫が来ないようにするためには、猫にとって快適な環境を変えることが必要です。
ノラ猫が庭に来ないようにするために(神奈川県飼い主のいない猫対策ガイドラインより) [PDFファイル/233KB]
※ 個体差もあり、あまり反応しない猫もいます。また、方法によっては効果が長続きしない場合や、だんだんと猫が慣れてしまって反応しなくなる場合もあります。