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皆さまボンジョルノ~。まだ5月というのにローマ地方は連日30℃を超える日が続き、すでに夏到来かと思うほどなのですが日本もこんなに暑いのでしょうか。
さて、今月は2年ぶりに復活したティヴォリ市の伝統行事、カーニバルの様子をお届けします。
なぜこんな時期に?と思われた方もいらっしゃるでしょう。昨年はコロナ禍で感染拡大防止のためイベントは中止。今年も昨年末からの変異株オミクロンが猛威を振るっていたので開催は危ぶまれていました。しかし、カーニバルに向けての準備はすでに整っており、市民の期待、有志による情熱が水の泡になってはいけないとティヴォリ市は中止せず5月に延期することに決めたのです。というのもカーニバルの下準備には最低でも5ヶ月。一つの巨大な張りぼて山車を造り上げるだけでも4種の専門の職人(紙細工師、画家、電気工事士、大工)の多大な労力がかかっています。しかも皆さんボランティアなので日中の自分の仕事を終えてから作業、それも5台の制作となればかなりの時間を要するのは想像に容易いです。それだけではありません。それぞれの山車のテーマに合わせた衣装づくりやダンスの練習もあります。
カーニバルが延期されたというニュースはローマ県でかなり話題を呼びました。5月は全ての日曜日に仮装パレードが行われたのですが、5月1日からマスク着用義務が廃止されたのも功を奏し、各地から観光客が大勢訪れ大賑わい。暖かい時期のカーニバルだと外出しやすいし、お祭り気分も増すのでしょうか。1974年から続くカーニバルの復活は大盛況のうちに幕を閉じました。
以下はカーニバルの様子の写真です。毎年キャラクターの山車と風刺張りぼての山車が登場します。
ピエロの大道芸人 子供達にマジックを見せています
トイストーリーの山車 仮装グループが通るたびお互い投げ合うコリアンドリ(紙吹雪)で地面は真っ白
バットマンの山車
白雪姫の山車
風刺画ならぬ風刺張りぼて (1)シロクマが地球温暖化による氷床の融解の注意喚起
(2) 不景気でギャンブルする人が増加。賭け事やスクラッチをしても儲からないと警告