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日本と気候が反対のオーストラリアでは、丁度真冬。 真冬とは言え、広大なオーストラリア全土でここポートスティーブンスはどこよりも穏やかで過ごしやすくシドニー界隈に住み働く人々の多くが退職後に最も住みたいと願う第一の地域です。早朝は5~6℃の日もあるものの、陽のある日中は20℃以上にもなり、湿気がないので快適です。
今回は、フリーウェイを降りてポートスティーブンスの東端への道(ネルソンベイロード)沿いの見どころを順にご紹介します。
道中のウイリアムタウン空港には国内各地から多くの観光客、ビジネスマンが降り立ち、また11 月には初の国際便がニュージーランドとの間に就航予定です。空港から約半時間のネルソンベイまで信号はありません。周り右手奥には37 キロも続く砂丘ストックトンビーチが、また左手には時間によっては野生のカンガルーやワラビーがのんびりと草を食む草原や牧草地が広がります。この長い砂丘は4Wd での探検や砂丘滑り、ラクダ乗りなどユニークな体験ができ 目の前に広がるビルービーの海は サーフィンや釣りのメッカの一つです。道路沿いのアボリジニーセンターでは、彼らの伝統的な生活の知恵を垣間見てカンガルーやエミューなどの肉料理を味わうこともできます。
さらに数分でオークベイル野生動物園。オーストラリアにしか棲息しない有袋類のコアラ、カンガルー、ウォンバット始め、カラフルな珍しい鳥たち。それに爬虫類も皆さんのお越しをお待ちしています。また7月には、年々減少しているディンゴ(オオカミの血を引く野生の犬)の赤ちゃんが5匹もこの園で生まれ嬉しいニュースとなりました。
さらに車を進め 点在するワイナリー、農地、住宅を過ぎるとこの地域最大のサラマンダーショッピングセンターが現れます。その向かい側にセントフィリップスクリスチャンカレッジがあります。この学校は当初から20年近く湯河原と相互に生徒たちを迎え、送り出し、互いの友好を深めリーダーシップの育成に貢献してきました。
今年も8月に湯河原の生徒たちがやって来ました。現地家庭に滞在し忘れられない貴重な体験をして帰国することでしょう。
近隣の住宅街を抜けるとついに海の街ネルソンベイ、そして数分でショールベイに到着。ネルソンベイは海洋活動の中心地。8 月にはシーフード祭りも開かれ、地元のカキなどを使って有名シェフたちが腕を競います。最東端のショールベイも釣り、カヌー、ボート、水泳に最適のリゾート地。両地ともスクールホリデー中は人と車で満杯。ショッピングセンター、海岸べりでは駐車するのも一苦労です。
真冬でも人々は泳ぎ、ふ頭からは釣り人たちが糸を垂れ平和な日常を満喫しています。さらにトマリーヘッド(約170m)に登れば湾と外洋、外洋に面する3つの浜など360 度一望でき地上からでは想像できないこの地の壮大で優雅な姿を堪能できることでしょう。空と海の青、砂の白、山々の緑が織りなす風景と人々のやさしさに魅了され、一度来た人は必ずまた戻って来たいと思うところです。
2018年 第2号
2018年08月15日 17時18分