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2018年09月18日(火曜日) ポートスティーブンス市レポート(ブルーウォーターパラダイス No,4)

ページID:0001969 更新日:2022年2月22日更新 印刷ページ表示

嬉しいロリキートの来客の画像
嬉しいロリキートの来客

ロリキート、ロゼラ、ガラのそろい踏みの画像
ロリキート、ロゼラ、ガラのそろい踏み

ペリカン軍団の画像
ペリカン軍団

洗濯物干にワライカワセミのクカバラの画像
洗濯物干にワライカワセミのクカバラ

「ヴェランダにお客さんですよ」というのでカーテンを開けるとなんと大勢のお客さん。インコの仲間のレインボーロリキートたちです。人馴れしているのか、図太いのか、近くに寄っても逃げずに、手の中のエサをつつきにきます。鳴き声の騒々しさと、たまに車のルーフに糞をしてくれる割には何故か憎めない子たちです。陽光の中を飛ぶ際の羽毛、特にグリーンの眩さには目を見張ってしまいます。人気度も高い鳥です。

カワセミの仲間のクカバラも人気度では引けを取りません。カワセミの中でも最大級の図体の持ち主で、ワライカワセミ、高笑いのレデイの呼び名の通り、日の出前や夕暮れ時に仲間同士で「ケ、ケ、ケッ、キャ、キャ、キャ」と合唱が始まるとうるさいのなんの。肉が大好物で、バーべキューの折など、すぐ傍の枝に陣取って、スキあらばとテーブルの上を狙っています。釣ってきた魚の処理をし始めると、目の前のフェンスにとまって待っています。小さな蛇などはスパゲッティのように丸呑みです。電線や樹の枝にとまり、ちょこんと首をかしげて地面の小動物を探しているさまはなにか物思う哲学者の風情です。

色の美しさ、豪華さではイースタンロゼラの右に出る鳥はそうざらにいないでしょう。赤、青、緑の他少し満艦飾のきらいはありますが、その華やかさは抜群です。この鳥は極めて臆病で、警戒心の強い鳥です。警戒が始まると「コッキーン。コッキーン」と鳴いて仲間に知らせます。その強烈な警戒心のためか可愛げがなく、この鳥を好きだという人はあまりいないようです。他には、白と黒のコントラストのきれいなカササギの仲間のマグパイや真っ白なインコ系のカレラ、白い体にピンクの頭部のガラ、ツグミに似たノイジーマイナーなどです。カラスはいますが、日本のカラスのような「カー、カーッ」でなく、なにか「アー、アー、アー」と人を小ばかにしたような鳴き声です。町中ですずめをあまり見かけないのはなぜでしょうか。

海辺の王者はペリカンです。日本では動物園でしかお目にかかれないこの鳥、サイズといい、堂々たるその体躯といい浜辺のキングの風情です。釣り人が竿を納め、片付け始めると我も我もと飛んできて輪になって魚の頭や内臓、骨、なんでも寄こせ、というわけです。釣り場で魚をさばいて海に捨てていく釣り人がいるからです。エレガントな泳ぎからは想像もできないほどの荒っぽい性格のようで、海鵜が捕まえた小魚を横から奪い取っていることもあります。ネルソンベイの長い波止場ではすぐ目の前に現れるイルカと共に観光客の人気者です。

のど自慢という点ではブッチャーバードがクイーンに決まりです。ブッチャーとはまたおそろしい名前の持ち主ですが、みたところは普通の黒またはこげ茶っぽい羽毛の鳥です。朝まだき、遠く、近くにこの鳥の澄み切った鳴き声というかメロディが聴こえて来ると、ああ、今日もまた一日が始まる、とベッドを抜け出します。

他にも色々と毛色の変わった鳥がいますが、今回はこれでおしまいにします。

2018年9月15日 執筆

2018年09月18日 15時55分