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2024年3月15日(金)ポートスティーブンス市レポート(ヒューマンホエール)

ページID:0021891 更新日:2024年3月22日更新 印刷ページ表示

 

 

ポートスティーブンスには毎年恒例のヒューマンホエールを作るイベントがあります。クジラウォッチングのシーズンの間に町の住人のボランティアを集めて全長100mほどのザトウクジラの形をビーチで作り、上空から撮影するのです。

ヒューマンホエールを作る様子
ヒューマンホエールを作る様子

ザトウクジラの赤ちゃんの模型
​ザトウクジラの赤ちゃんの模型

通常、Shoal Bay(ショールベイ)ビーチか Fingal Bay(フィンガルベイ)ビーチ のどちらかでこのイベント開催されます。2023年度はFingal Bay ビーチで行われました。1297人の人々が参加してくれたようです。コロナ禍は一時的に中止をしていましたが、2022年から復活しました。残念ながら、2022年度のヒューマンホエールは大雨と強風のため、イベントは中止になってしまいました。なので、この2023年度がコロナ以降に再開された第一回目のイベントになります。

このイベントは政府の機関、地元のクルーズ会社、レストラン、カフェ、そしてボランティア団体がスポンサーとなって開催されます。朝の10時からFingal Bayビーチでは家族向けの展示がいろいろと並べられていました。政府の第一次産業を支える機関は海洋保護区、釣りをする際のルールを教育するブースを設けていました。

海洋環境/生物の教育を行うボランティア団体
​海洋環境/生物の教育を行うボランティア団体

O R R C A(海洋哺乳類レスキュー団体)やO C C I(海洋生物・環境保護を教育する団体)というボランティアの団体は子供たちが手に取って海洋生物について学べるようにと海洋生物の模型、貝殻、骨などを展示していました。

海洋環境/生物保護を推進する団体の展示.
​海洋環境/生物保護を推進する団体の展示

海洋哺乳類のレスキューを行う団体
​海洋哺乳類のレスキューを行う団体

ニューサウスウェルス州第一次産業の部門の方々
​ニューサウスウェルス州第一次産業の部門の方々

地元のクルーズ会社もザトウクジラの赤ちゃんと等身大の模型“Watson(ワトソン)”やクジラの着ぐるみのマスコット“Dale(デール)”と共にこのイベントの応援に駆けつけていました。そして、Fingal Bayビーチのライフガードの団体はB B Qでソーセージを焼き、地元のカフェやレストランは出店を出してイベントの参加者のお腹を満たしていました。生のバンド演奏もあり、とても賑わっていました。

Moonshadow TQC Cruisesのマスコット、鯨のDale (デール)
​Moonshadow TQC Cruisesのマスコット、鯨のDale (デール)

クジラウォッチングクルーズを運営するMoonshadow TQC Cruisesの展示
​クジラウォッチングクルーズを運営するMoonshadow TQC Cruisesの展示

マリンパークからオイスターキャッチャーという貝類を食べる鳥とオウウミガメの模型の展示
​マリンパークからオイスターキャッチャーという貝類を食べる鳥とオウウミガメの模型の展示

12時になると、参加者は指定されたところに位置して全長100mにもなる大きさのザトウクジラを1000人以上の人々で列をなしてビーチ上に描くのです。ドローンを使って上空からの撮影を行うそうです。

ヒューマンホエールを作る様子

ヒューマンホエールを作る様子2

ヒューマンホエールを作る様子3
​ヒューマンホエールを作る様子

2019年度は最高記録の1484人の人々が参加されたそうです。今後はもっとたくさんの人々に参加してもらい、このイベントを通して海洋生物、環境保護への理解を深めてもらえたらと思っているそうです。

 

さらに毎年6月1日はオフィシャルのクジラウォッチングシーズンの開始を記念してオープニングセレモニーが開催されます。全部の会社のクジラウォッチングクルーズのチケットが半額になるのです。毎年、地元のクジラが大好きな人々が大きなカメラを持ってジャンプをしたクジラの写真を撮ろうと参加されます。

 

このように海洋生物に対する愛情が深い町がポートスティーブンの特徴です。クジラやイルカのお陰で観光業が成功し、町の経済を支えています。なので、この価値ある海洋環境をこの先もずっと守っていかなくてはなりません。