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2024年9月6日(金)ポートスティーブンス市レポート(ブッシュファイヤーのシーズン到来)

ページID:0023598 更新日:2024年9月18日更新 印刷ページ表示

ポートスティーブンス市レポート(ブッシュファイヤーのシーズン到来)

湯河原町の皆さん、こんにちは。

オーストラリアも先月よりだいぶ暖かくなってきました。冬から、突然夏に突入しつつある感じです。ここ数日は、日中28度前後まで上がっており、自然災害の脅威も日に日に高まりつつあります。ポートスティーブンスのショールベイでも、とうとうブッシュファイヤー(森林火災)が発生しました。

それも、私の家の前で山が燃えています!こうしてレポートを書いていますが、今も山が燃えているのです。ガンガンと燃え盛る炎を、これからどうしたら良いのか?と思いながら見ています。逃げるならどこへ行けばよいのだろう?これまで何も考えて来なかったので、全く見当もつきません。とりあえず、最悪避難することになった場合の最低限の準備をし、今夜は、火の様子を観察するつもりです。

レックビーチ付近で発生したブッシュファイヤー1 

レックビーチ付近で発生したブッシュファイヤー2

レックビーチ付近で発生したブッシュファイヤー

ヘリコプターで消火活動している様子1

 ヘリコプターで消火活動している様子2  

ヘリコプターで消火活動している様子3
ヘリコプターで消火活動している様子

夏は、気温が高くなるのも問題なのですが、ここは海沿いのため、風が強い日は、いろいろなものが吹き飛んできます。特に乾燥した日は、火が回るのが驚くほど早いのです。そして、今回燃えているレックビーチ(Wreck Beach)で一番厄介なのは、道が無い!ということ。そのため、消防車が火災現場に入っていけないのです。どうやって火を消しているのか?それは、ヘリコプターで何度も水を運び、消火活動を行なっています。火の回りが速く、隣のボックスビーチ(Box Beach)にまで燃え広がっています。燃え盛る炎を目の前にすると、現実とは思えないほど恐ろしいです。

この規模の火災だと、火が完全に消えるのは、数日後になるでしょう。消防、また消火活動を行なっているボランティアの方々には、本当に頭が上がりません。これから夏にかけて、オーストラリアは、さらに森林火災の可能性が高まっていきます。もしもの時に備え、いつでも安全に避難が出来るよう、前もって避難する計画を立てることが必要だと改めて感じています。

最近は、日本でも洪水や地震が多く発生しているニュースを目にします。ぜひ皆さんも、何かあった時のため早く、そして安全に逃げるための避難計画をいま一度家族で話しあってみて下さい。

ニューサウスウェールズ州の災害専用のアプリで確認したところ、翌朝の時点で火はコントロールされており、今回の火災規模は、約27万平方メートル(東京ドーム約6個分)。火災発生の原因は、キャンプファイヤーらしいです。誰ひとりケガ人が出なかったこと、そして家屋などに燃え移らなかったことは、とても運が良かったのだと思います。

レックビーチの入口付近(消火後)

レックビーチの入口付近(消火後)