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2024年11月20日(金)ポートスティーブンス市レポート(南半球だから観られるもの)

ページID:0024195 更新日:2024年12月12日更新 印刷ページ表示

ポートスティーブンス市レポート(南半球だから観られるもの)

湯河原町の皆さん、こんにちは。

もう11月ですね。日本は暑さも収まり、そろそろ冬らしくなっている頃でしょうか。

こちらオーストラリアでは、先月は驚くような自然現象がありました。今回は、その報告をしたいと思います。その現象とは何かと言いますと、神秘的なオーロラです。ここポートスティーブンスでも観測されました。

オーロラ(赤色)

ポートスティーブンス市で観られたオーロラ

 

ちなみに、皆さんの想像するオーロラは、もしかしたら、緑色だったのではないでしょうか。北欧の方でよく観られるのは、緑色のオーロラですよね。しかしながら、今回オーストラリア各地で観られたオーロラは、ほとんどが赤色でした。なぜ色が違うのか?オーロラの色について、ちょっと調べてみました。 

 

仕組みを簡単に説明すると、空に見えるオーロラの色は、空気の中の粒子の種類と高さによって変わるそうです。

 

  • 空気の中には、いろんな種類の小さな粒子が存在する
  • 太陽から飛んでくる光のエネルギーが、これらの粒子にぶつかる
  • それらがぶつかった時、その粒子は光って見える

 

また、オーストラリアで赤いオーロラが観えるのは、以下の理由になります。

 

1.高さの違い

  • 緑のオーロラは、地上から約100km上空で光る
  • 赤いオーロラは、もっと高い約200-300km上空で光る
  • オーストラリアでは、高い位置で起こるオーロラを見ることが多い

2.

  • 低い位置では、酸素の粒が緑色に光る
  • 高い位置では、同じ酸素の粒でも赤く光る
  • 高い場所では空気が薄くて、粒の動きが違うから

オーロラ(赤色)2 

これらの条件により、オーストラリアでは、空の高いところで光るオーロラを観ることが多いため、赤い色になりやすいのです。これは、高いところにある酸素の粒が赤く光るから、という結果になります。

 

ちなみに、北極や南極に近い場所では、空気の粒子が低い位置で光ることが多いので、緑色のオーロラをよく観ることができるのだそうです。ということは、オーストラリアでも、南の方にあるタスマニア島辺りに行けば、緑色のオーロラを観ることが出来る可能性があります。

様々な条件が組み合わさり、オーロラの色が変化することがわかりました。いつか機会があれば、緑色のオーロラも観てみたいものです。

オーロラ(緑色)

一般的に観られる緑色のオーロラ