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湯河原町のみなさん、こんにちは。
2月に入り、観光地であるポートスティーブンス市は、少しずつ落ち着いて来ております。とは言え、晴れた日は、30度以上気温が上昇する日も多く、週末は沢山の人でビーチも賑わっております。
私も2歳の息子を連れ、毎日ビーチに行くのですが、生まれて初めて海での災難に見舞われたので、経験者として、ここで報告しておきたいと思います。
みなさんは、ブルーボトルというクラゲをご存知でしょうか。日本名は、カツオノエボシ。
特徴は、青紫色の浮袋(約10-15cm)を持ち、その下に長い触手(最大で数メートル)が伸びている、青く透き通ったグラスのような、見た目が美しいクラゲです。風に乗って海上を移動しているため、強風の日など、海辺に数多く打ち上げられているのを見かけます。
ブルーボトルの生きてる姿
当時の私はこのブルーボトルに対する知識は、ほぼ皆無でした。
このクラゲは、毒を持っているため、刺されると激痛が走ります。うちの子も刺された瞬間から、泣き叫んでおりました。息子の脚に張り付いていたブルーボトルを引き剥がした時、私の手にも激痛が走りました。そうです、このクラゲは、触っただけで刺されるのです。とは言え、すぐに剥がさなければ、もっと子どもの症状が酷いことになったかもしれないので、私が刺されたのは仕方のないことでした。
そして、息子を連れ、緊急外来のあるポリクリニック(地域の診療所)へ。普段なら、数時間待ちで診てもらうのですが、今回は理由がはっきりしていたため、看護師さんにより迅速な応急処置をして頂くことが出来ました。本当に感謝です。その処置の内容は、家でも出来る簡単なものでしたので、ここに記しておこうと思います。
まずは、温水シャワー(45度程度)を患部に当て、毒素を洗い流す。約10〜15分程度でした。そして、アイスパックなどで冷やし、痛みを和らげます。また、市販の鎮痛剤で良いので、痛みが収まるまで服用すると良いとのこと。うちの子は、数時間程度で痛みを忘れ、その日また海で泳いでいました。
ちなみに、刺された私の方は「死なないから大丈夫」ということで、特に何の処置もありませんでした。なので、薬ではなく、自宅でワインを飲んで痛みを止めました。
手の痛みの感想として、火傷に似ていたように思います。
今回は、軽症ということで、医師の診察なしの処置でしたが、重症の場合(発熱、嘔吐、呼吸困難など)は直ちに医師の診察を受ける必要があるそうです。
海辺に打ち上げられたブルーボトル (カツオノエボシ )
看護師さん曰く、ブルーボトルに刺されるのは珍しくなく、このエリアでは、5人に1人は刺された経験があるということでした。気をつけなければいけないのは、海辺に打ち上げられて死んでいるように見えても、触手の毒性は残っている場合があるため、素手は絶対に触らないように!! ということです。