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皆さま、ボンジョルノ〜
先日5月3日、ティヴォリ市では毎年恒例の「インフィオラータ」が開催され、ティヴォリ市のメインストリートが花の絨毯で華やかに彩られました。
インフィオラータとは「花を敷き詰める」という意味で、約400年前からイタリアのカトリック教の伝統行事の一環として行われてきました。
ティヴォリ市では、毎年5月の第一日曜日に行われるティヴォリ市の守護者聖母マリア様の宗教行列のために始まり、今年で32年目を迎えました。
行列が行われる前日から教会へと続く道をキャンバスに見立て何万本の花、おが屑や卵の殻などの天然素材、リサイクル素材を使って花絵や模様を描きます。
今年制作された花絵は25枚で全長80メートルもの芸術的フラワーカーペットになりました。
このイベントに制作協力している#Tuttigiù 協会は毎年テーマを掲げていて今年のテーマは
“宗教の相違に怯えるのではなく友愛の欠如に怯えよう“
先月ご逝去されたフランシスコ教皇の教えです。
テーマに沿って制作された25枚の花絵の中に日本をモチーフにした花絵がありました。
湯河原町とティヴォリ市の友好親善関係を大切にしたいという思い、2年連続でティヴォリ市からの団体観光客が湯河原町を訪問した際の湯河原町の受け入れと町民の温かいおもてなしに敬意と感謝を込めて湯河原町へ捧げたいと制作されました。
日本をモチーフにした花絵
制作するのはすべてボランティアの市民。大人だけでなく市内の小学校の2クラスも制作に参加しました。
一枚の絵を完成させるのに10人ほど必要で時間も少なくても5時間はかかるようです。
根気のいる大変な作業ですがみんな一丸となり一つのアート作品を完成させるという連帯感がよく伝わってきますし完成した時の喜びや達成感は何にも代え難く子供達にとっても唯一無二の経験になった事でしょう。
地域に根付きティヴォリ市民が誇りにしているこの伝統行事がこれからも守られていく事を願います。