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皆さん こんにちは
今月は忠州市の新しい名所を紹介いたします。
忠州市といえば忠州ダムと美しい湖それを囲む山々が有名ですが、その忠州ダムから車で15分ほどの所に滑玉洞窟(フアルオクトングル)があります。
この洞窟(東洋鉱山)は1900年に発見されました。
そして1919年に鉱山として開発され約100年の長い期間にわたって滑玉、滑石、白雲石などを採鉱していた鉱山でした。
洞窟の長さは57km、地下711mの洞窟は多方面に広がり、東洋最大の規模を誇り、そこから掘られた鉱石は国内外、日本や中国にも多く輸出されました。
滑石は質のいいほど白色で不純物が混ざると緑がかった色になりますが、ここから採掘される滑石は非常に質のいいものとして知られていました。
忠州から採掘された滑石を利用し始めたのは新石器時代からで、滑石のかけらが土器の材料として使われました。
青銅器時代には刃物を作る鋳型などとして造られ、三国時代には仏像や高麗時代には滑石の粉を化粧品に利用しました。
そして朝鮮時代には薬剤としても使われ、王室に進上し宮廷で使われる品物の礼物として贈られました。
許浚(ホジュン)という王に遣えた名医が著書し世界ユネスコ記録遺産に指定されている東醫寶鑑(ドンウイボカ厶)という医学書にも忠州から採れる滑石に薬剤としての効能があると記載されています。
幅広く利用された鉱石でしたが1990年代まで運営された鉱山は一度幕を閉じ、その後2019年にヒ─リングやいろいろな体験ができる洞窟として再誕生しました。
他の暗い洞窟のイメージとは違い、白色の鉱岩がほのかにライトアップされテーマパークのように所々にテーマごとの展示物や色々な体験ができる楽しいスポットがあり新しい名所として注目を集めています。
昔の面影が残る滑玉洞窟への入り口付近。
昔は事務所として使われていた建物の内装をリフォームし、チケット売り場と洞窟への入り口、1階2階ともおしゃれなカフェがあります。
ここからは色とりどりのヘルメットをかぶっての洞窟探検?の出発です。
洞窟の中は色々なテーマに分かれていてこのように装飾された洞窟はまるで不思議な異次元空間にいるようです。
涼しい洞窟のなかで体をホカホカ温める遠赤外線の座浴スポットもあります。
鉱山時代の模型
音楽と映像を合わせたエレクトリックスポット
最後には洞窟内にある小さな湖でボートに乗ることができ、透きとおったカヌーボートから下に泳いでいる小魚が見え家族や友達と楽しい時間を過ごせます。
イルミネーションの美しい写真撮影用スポット
洞窟を出て向かえの建物にもカフェがあり鉱山で使っていた道具がオブジェとして置いてあります。
涼しい洞窟体験をした後の温かいコーヒーはとてもおいしいですね。
それでは湯河原の皆さん、くれぐれもお体に気をつけてくださいませ。
2020年2月29日
2020年03月04日 21時20分