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皆さま、ボンジョルノ!!日本は全国的に厳しい暑さが続いているようですね。イタリアも例年にないほどの猛暑で寝苦しい熱帯夜が続いております。
そんなわけで連日夜中までどこのジェラテリーア(ジェラート屋さん)も大賑わい。口どけがよく、まろやかでコクがあり豊かな香りが口の中に広がるジェラート。イタリアではおやつとしてはもちろん、食欲が落ちた時、昼食または夕食をジェラートで済ませたり、脂肪分が低くヘルシーなのでダイエットに有効だったりと、季節を問わず国民食として老若男女に愛されています。大都市では近年、健康志向が相まってグルテンフリーや野菜、豆乳、ワイン等斬新なアイディアのジェラートが食べられるお店もあります。
写真は、ティヴォリ市でなんと100年以上続くジェラテリーアMariannina(マリアンニーナ)さん。一年中、地元民に親しまれている老舗のお店です。ご主人のフランコさんは3代目。人気の秘密は、昔と変わらず天然素材の材料のみを使った、伝統的な味を守っているからでしょうか。材料がシンプルなだけに、ごまかしは利きません。その日の温度と湿度によっても、材料の量を少し変えているそうです。そして、旬のフルーツをふんだんに使って作られるジェラートは、鮮度が大切。仕入れるフルーツも人任せにせず、毎朝フランコさん自らティヴォリの市場へ足を運びます。そのため、フルーツ系のジェラートは、その日仕入れたフルーツによって種類が変わりますが店頭のショーケースには常時25種類くらいのバラエティに富んだジェラートが並んでいます。
私がお邪魔した時は、今が旬のモーラ(ブラックベリー)のジェラートを製造されていました。夏期は爽やかなフルーツのジェラートが好まれるようですが、お店のダントツ人気はヘーゼルナッツ、クリーム、ピスタチオ、チョコレート。これらはイタリア人が好きなフレーバーの王道です。サイズはピッコロ(小)、メディオ(中)、グランデ(大)と選べて、味はピッコロは2種、メディオからは3種類選べます。本場イタリアでは無料でジェラートにパンナ(生クリーム)をトッピングしてもらえます。生クリームは甘さ控えめなので、あっさりしたジェラートの味をより引き立ててくれます!
出来立てのモーラ(ブラックベリー)とヘーゼルナッツのジェラート
2020年08月25日 15時39分