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2021年06月29日(火) ティヴォリ市レポート(再生に向けて邁進するイタリア)

ページID:0002645 更新日:2021年6月29日更新 印刷ページ表示

ティヴォリ市レポート(再生に向けて邁進するイタリア)の画像1

皆さま、ボンジョルノ~(こんにちは!)
こちらイタリアでは、6月の一週目に学校が終了し親泣かせの3か月の夏休みに突入しました。コロナ禍で延期になっていたサッカー欧州選手権「EURO 2020」も開幕し、連日盛り上がっています。

さて、今月は、イタリアの新型コロナウイルスのワクチン接種状況のレポートです。
昨年12月末から大々的に始まった新型コロナウイルスのワクチン集団接種キャンペーン。
スローガンは“l’Italia rinasce con un fiore”(イタリアは花と共に再生する)。シンボルのプリムラ(春を告げる花)と共に大規模ワクチン接種会場に掲げられています。寒く厳しい冬が明けた後、最初に咲くこのプリムラの花に「ワクチンによってイタリアに光ある未来が訪れますように」との願いが込められています。
ワクチン接種に関しては、賛否両論ありますが、イタリアに限っては度々のロックダウンをはじめ夜間外出禁止令、移動禁止令など他国より厳しい規制が強いられた状況から、少しでも解放されたい!以前のような日常に戻れるならワクチン接種は厭わない、と思った人が大多数だったからなのでしょうか。最初からとても肯定的でした。実際、キャンペーンが始まってから、外でのあいさつの言葉が「ワクチンいつ打つ?」になったほど。
オンライン予約のシステム化も早い段階で整い、操作も簡単かつ明瞭。自分の居住地の州の保健省のサイトで保険証番号とマイナンバーを入力し、接種できる会場の一斉リストから自分の希望に合う場所、日時を選択すれば自動的に2回目の接種日とセットで予約が完了します。イタリアでは、ファイザー、アストラゼネカ、モデルナ、ジョンソン&ジョンソンの4種類が認可されていて、自分で選択可能です。私はファイザーを選択しましたが、接種が一度だけで済むジョンソン&ジョンソンを好む人も多く、このメーカーに限ってはドライブスルーで出来る場所があったり、最近では薬局でも接種可能になりました。
現場でも皆の連携が驚くほどスムーズで接種に待たされることもなくストレスフリー。あまりにもスムーズに行き過ぎて、ここは本当にイタリアなのかと目を疑うほどです。
急速に進むイタリアの現在のワクチン接種率は、12歳以上の人口の30%が接種を完了。一回目の接種完了は人口の54%を超えました。これに伴い一日の感染者数は減少に転じ、最近は3桁の日が続いています。
そのおかげで長らく厳しい営業規制を強いられていた飲食業は通常営業になり、夜間外出禁止令も解かれ、6月28日以降はイタリア全土がホワイトゾーンになり、野外(密になる場所は除く)でのマスク着用義務がなくなります。イタリアはスローガン通り再生に向けて一歩一歩着実に歩み始めています。停滞していた観光業界の復興にも期待が高まります。

大型ワクチン接種会場。前方白いテントが受付。右がファイザー左がアストラゼネカの列
ティヴォリ市レポート(再生に向けて邁進するイタリア)の画像2

受付が終わり建物内へ

ティヴォリ市レポート(再生に向けて邁進するイタリア)の画像3

医師の問診。この隣の部屋でワクチン接種(プライバシーのため写真は撮れませんでした)
いつ打たれたのかわからないくらいで、気付いたら終わっていました。この後は待合室で15分待機し異常がなければ終了です。
ティヴォリ市レポート(再生に向けて邁進するイタリア)の画像4

2021年06月29日 16時48分