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皆さまこんにちは。
蒸し暑い夏から急に秋の涼しい日が続いています。
韓国では旧暦の8月15日、陽暦10月1日に秋夕(チュソク)を向かえ、多くの人達が、実家へ帰省し家族や親戚達が集う、民族大異動が行われます。実家へ帰省後は、ご先祖様に料理を供え祭祀(法事)を行い、お墓参りなどをします。
今年は新型コロナウイルス感染症の拡散予防のため、帰省を控えるようにという方針ですので、故郷へ帰らず家で過ごす人も多かったようです。
帰省できないのは残念ですが、この時期は一年のうち一番大きな満月が出るので、秋の澄んだ夜空を見上げると、美しい月を観ることができます。
韓国では秋夕(チュソク)の日に月見をして願い事をする風習があります。
日本でも同じ旧暦の8月15日の十五夜は”中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)”とも呼ばれて、十五個のお団子を供えながら月見を楽しむ日本の文化と似ていますね。
さて秋と言えばもうひとつ、食欲の秋!
今月は忠州市にある隠れ家的なお店を紹介いたします。
ポンパン洞の住宅地にある小さな食堂ですが韓国式マンドゥ(餃子)のお店です。
マンドゥの具にはキムチ、にら、白菜、豆腐、合挽き肉などの具が入り、お店や家によって中身の比重がやや違いますが、ボリュームたっぷりで食べがいがあります。
お店のメニューには、肉マンドゥとピリ辛のキムチマンドゥの2種類がありますが、韓国ではやはり主流はキムチマンドゥです。
調理の仕方は蒸しマンドゥ、焼きマンドゥ、トク(もち)マンドゥスープがあります。
トク(もち)マンドゥスープは普段も食べられますが、旧暦の1月1日の旧正月の朝に日本ではお雑煮を食べるように、トク(もち)マンドゥスープを食べます。
うるち米を使ったトク(もち)の白は「純粋」や「始まり」を象徴するといわれているからです。
また忠州市内の市場に行くとマンドゥ通りがあり、ここには忠州市だけしか買えない名物カンジャトクマンドゥ(じゃがいももち餃子)があります。
じゃがいもの粉でつくられた皮に包まれたマンドゥはほんのりと甘くて、もちもちとした食感がおいしいです。
韓国の料理にはだいたいニンニクが入っているので、週末に食べようなんて気にしなくてもいいところが楽ですね。
韓国に遊びに来た際にはいろんなマンドゥをご試食してみてください。
2020年10月30日 14時53分