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2021年06月03日(木) ティヴォリ市レポート(クレズマー音楽のコンサート)

ページID:0002658 更新日:2021年6月3日更新 印刷ページ表示

ティヴォリ市レポート(クレズマー音楽のコンサート)の画像1

皆さま、ボンジョルノ~。
こちらティヴォリ市は、新緑の若葉が爽やかな風に吹かれ、キラキラと揺れる季節となりました。
3月から続いていた3回目のロックダウンも先月下旬に解除となり、バール、レストランはテラス席のみ飲食可能、夜11時以降の夜間外出禁止令など、まだ、規制は残るものの、ようやく外出を楽しめる日々が戻りつつあります。半年以上も禁止されていたイベントも、今月になって規制が緩和されたので、これから夏にかけて多種多様なイベントが開催されることでしょう。
ロックダウン明けティヴォリ市で最初に開催されたのは、新型コロナウイルス犠牲者への追悼並びにイタリアの再出発を祈るためのコンサートでした。

ティヴォリ市レポート(クレズマー音楽のコンサート)の画像2

クラシック音楽ではなく、「クレズマー音楽」という普段ほとんど聞くことのないジャンルだったので興味を惹かれ、行ってきました。
会場となったのは、感染拡大防止対策のため、小学校の中庭です。
入る前にも消毒や必要事項の記入も欠かせません。

ティヴォリ市レポート(クレズマー音楽のコンサート)の画像3
ティヴォリ市レポート(クレズマー音楽のコンサート)の画像4

司会の説明によれば、東欧のユダヤ人社会で生まれたクレズマー音楽は、ホロコーストでユダヤ人社会が迫害を受け、消滅の危機に遭うも米国に逃れたユダヤ人移民によって継承され、ジャズにも影響を与えたのだそうです。
クレズマー音楽の特徴は、クラリネットとヴァイオリンが音を奏でる上で重要な役目を果たすのだそう。今回は、その他にも、コントラバス、アコーディオン、パーカッションが入ったアンサンブルでした。

ティヴォリ市レポート(クレズマー音楽のコンサート)の画像5

10曲ほど演奏してくださいましたが、ほとんどのイントロは物悲しく、そして哀愁漂うような旋律から始まるのですが、徐々にテンポが上がり、最後は踊りたくなるようなリズミカルな終わりが独特な音楽でした。
少しジプシーの音楽にも似ているところがあるかもしれません。演奏を聴きながら、最初が暗く最後は明るく終わるという曲の流れが、コロナ禍に生きる私達と重なり、今は少々苦しい時期でも明るい未来が待っているんだよと、元気、希望を与えてくれているような気がしました。
状況が安定せず不便なことも多いかもしれませんが、皆さまが健やかにお過ごしになれるよう願っております。

2021年06月03日 10時30分