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湯河原町の皆さま、ティヴォリからボンジョルノ〜!
イタリアは21時半頃まで明るく陽気なイタリア人がバカンスを120%楽しむ夏がやって来ました。
ティヴォリ市は連日バカンスで2つのユネスコ遺産を訪れる国内のみならず海外からの観光客で賑わっています。
そんなティヴォリに最近珍しい古代ローマ遺跡が新たに公開されました。
それが写真のメンサポンデラリア(Mensa Ponderaria)という紀元前1世紀ごろの「市場の公認計測所」跡です。
とは言っても現在も発掘調査が続けられていて現状維持しながらなので常時公開ではなく月2回の限定公開の大変貴重な遺跡なんです。

1983年当時この土地の所有者だったフェリーチェ ゲンガさんという方が水道の配管工事をしようとして土地を掘り起こそうとして偶然見つかった遺跡だそうです。
市場の公認計測所とは?
古代ローマ時代、商人と市民間でのワインやオイル、穀物等の商品取引の際、不正を防いだり市場取引の公正さを保つための公共施設だったそうです。
主な見どころは3つ。
(1) 大理石の計測台が二つそのまま残っている。(写真※2)
測定台には円錐状の窪み(ロートの様)があり穴に栓をしてすり切りいっぱいにすると一定の量に測れるようになっていたそうです。計測台の下に大きくスペースが取ってあるのは測った後は栓を抜き下に壺や袋を置き商品を落とし回収していたから。
計測台の支柱には2種のモチーフが彫られています。
一つはクラーヴァ:商業の神であるヘラクレスの棍棒。神の監視下のもと不正のない公正な取引をしますというメッセージが込められています。
二つめはティルソス:豊穣を意味する松ぼっくりの様な植物が聖杖として彫られています。
(2) 壁がパッチワークのようになっている(※3)
よく見ると所どころ壁の積み上げ方が違うのが見てとれます。細かいレンガを積み重ねてあったり石切場のブロックをそのまま使ったりと造られた時代が違うからだそうです。公共の計測所時代のオリジナルの壁は計測台の写真で見られる様な小さなレンガを斜めに積んだ様式だそうです。
(3) 初代皇帝が祀られている聖堂が隣接されている(※4)

時代的にはメンサ・ポンデラリアの後に増設されたようです。
計測台の向かって右側にはもう一つ部屋がありそこには初代ローマ皇帝アウグストゥスの坐像が安置されています。皇帝を神と崇め忠誠を誓うための礼拝堂だったそうです。
像の周りの壁はフレスコ画の跡が残り幾何学模様の床は贅沢に大理石をパズルの様に組み合わせてあります。
最後に...こんな立派な公認計測所と礼拝堂を建てたパトロンは誰だと思いますか?
実は元奴隷のマルクス・ヴァレヌス・ディフィロスという男性なんです。
元奴隷がなぜそんなにお金を持っていたのでしょうか。
当時優秀な奴隷はお金の管理を任されたりもしていたようで彼もその一人だったようで、多大な貢献したからなのか後に解放され自由に身になります。
商才もあったのかその後も富を築き自らの財産を使いこの施設を建てたそうです。
この遺跡はとても小さいのですが見どころが詰まっていて本当に面白いです。
まだまだ解明されていない事が多くあり常時公開までには長い道のりだそうですが皆さまを魅了するティヴォリ市の新たな観光スポットになるのではと楽しみです。