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中央塔(正式名称:中原塔坪里七層石塔)
彫刻公園
「テーマ:文化財と湖畔芸術の出会い」
チュンジュ市にはチュンジュ湖とそこに連なる南漢江(ナ厶ハンガン)という川があり、美しい景観が有名です。
今月はその南漢江(ナ厶ハンガン)のほとりにある、市民から愛されている中央搭公園とチュンジュ博物館をご紹介いたします。
南漢江(ナ厶ハンガン)のほとりの小高い丘の上に、青空に向かってそびえ立つ統一新羅時代に建立された、唯一の7階建ての石塔が国宝として残っています。高さ12.95mで統一新羅時代の石塔の中では一番規模が大きい石塔です。
この塔の正式名称は、中原(チュンウオン)塔坪里(タプピヨンリ)七層石塔(チルチュンソクタプ)といいますが、中央塔という愛称で多くの人々に親しまれています。
それは統一新羅時代に、この国の中央であることを表す為に塔を建てたという由来があったからでしょう。
その時代、国の南側と北側から同じ日の同じ時間に出発した二人が、ここで出会ったという伝説も言い継がれてきました。
中央塔の周りには彫刻公園がつくられていて、「文化財と湖畔芸術の出会い」というテーマで、国内の彫刻家たちによる26点の作品が展示されています。
広い芝生公園なので休日には木陰の下でお弁当を食べながら、家族づれでゆっくりと時間を過ごしている姿も多く見られます。
そして中央搭公園の横には、チュンジュ博物館がありチュンジュ市の地域から出土された先史時代から新羅時代まで続く貴重な遺物と、国宝に次ぐ重要有形文化財として指定された宝財なども展示されています。
今も昔も変わらない南漢江(ナ厶ハンガン)の川の流れのように、千年以上の長い時代の流れを静かに見守るようにそびえ立つ中央塔と貴重な遺物が、この地域の歴史の深さを語っています。
2018 年6月28日 執筆