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皆さま、ciao(チャオ:こんにちは)!!
今回は5月6日のティヴォリ市民に深く根付いているクインティリオーロの聖母マリア様の宗教行列の様子をお伝えします。
由来
1200年頃ティヴォリの郊外クインティリオーロという地区で農民が土を耕しているとマリア様の聖画像(イコン)を土の中から発見します。これを祀るためにこの地区に教会が建てられました。後にこの聖画像は数々の奇跡を起こしたそう!
そこで1600年頃からより多くの人が豊作を願い、街の繁栄を祈れるよう、キリスト教で「聖母マリア月」とされる5月に敬虔な信者が行列を成し神輿に乗せた聖画像を郊外から街の中心にあるドゥオモ(ティヴォリ市の守護聖人:聖ロレンツォが祀られている)へ移したことが始まりだそう。毎年5月の第一日曜日に行われます。
花のカーペット
前日の5日の夜、午後8時半からはマッジョーレ通りにてInfiorata(インフィオラータ)と呼ばれるマリア様をお迎えするための花のカーペットが造られます。今年で25年目! この作業に使われるカーネーションの花はなんと29,000本!!費用はすべて募金によって賄われます。
花は花びら、花托、茎の3つのパーツに分け細かくし花びらに無い色はわざわざ染めるそうです。作業はすべてボランティアの方々によるもので今年は100名の方が夜中の2時ごろまでかかり12枚の絵を完成させました。風が強い日や雨が降りそうな日は水に糊を含ませスプレーしておくそうです。
Processione(プロチェッシオーネ:宗教行列)
当日6日は朝9時に行列の一行は天使の門に集合。16人の男衆は「イッサー」と力強い掛け声をかけ神輿を担ぎます。重量およそ800kg!!司教を先頭に仰々しく出発。ドゥオモへは約2kmの道のり。
神輿の通る道にはマリア様を拝もうと大勢の市民が待っています。花のカーペットを神輿が通り抜ける際は皆感動で涙、涙。ドゥオモに奉納されたマリア様は8月の第一日曜日までティボリ市民を見守りクインティリオーロ教会に戻るそうです。
2018年5月13日 執筆