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市民犠牲者慰霊碑
アドルフォ肖像画
アドルフォの妹
ヴィラ アドリアーナ地区
ゴシック様式の家
2018 年11 月で、第一次世界大戦終戦後100 年を迎えます。
この戦争でのティヴォリ市民の犠牲者は約153 人。平和が長く続くことを祈念しティヴォリ市では10 月22 日から一週間に渡り当時使用されていた軍服や遺品等が展示されたり、ティヴォリ市コーラスグループによる合唱など追悼行事が行われました。
今月は、その一環としてカンピテッリ広場にあるティヴォリ市民ミュージアムで開かれている戦争犠牲者の一人アドルフォ・スカルペッリの展覧会のご紹介です。
この展覧会は、彼の妹の息子の提案により実現されました。
ティヴォリ市民で技術学校に通っていた当時14歳のアドルフォの才能がティヴォリ滞在中の水彩画巨匠エットーレ・ロースリー・フランツ(有名な「失われたローマ」という絵画シリーズを世に残した)の目に留まり、唯一の弟子として認められ絵画技術を磨きました。
しかしながら彼は1917年に29歳の若さでイタリア北部の国境付近で戦闘中に惜しくも一生を終えてしまいました。
展示作品の中には、エステ家の別荘、ヴィラ・アドリアーナ地区、旧市街に今でも残るゴシック様式の家などティヴォリの風景画が多数あり当時と現在のティヴォリ市を比較できとても興味深いですよ。展覧会は、2019年1月31日まで開かれています。
2018年10 月31 日 執筆