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2018年12月29日(土) ティヴォリ市レポート(イタリアのクリスマス(Natale〈ナターレ〉))

ページID:0006103 更新日:2018年12月29日更新 印刷ページ表示

ティヴォリ市の有名な木
ティヴォリ市の有名な木

 

ティヴォリ市内のイルミネーション
ティヴォリ市内のイルミネーション

 

サンタさんに手紙を出すためのポスト
サンタさんに手紙を出すためのポスト

 

プレセピオ
プレセピオ

カルチョフィ
カルチョフィ

 

 

パンドーロ
パンドーロ

 

皆さま、こんにちは。
  師走に入りましたね。今年も残すところあとわずかとなりました。が!!
 
  国民の約9割はカトリック教徒のイタリア。新年を祝うより重要な祝日クリスマスが待っています。そこで今月はイタリアのクリスマスについて書いてみようと思います。
 
  イタリア語でクリスマスはナターレといい「生誕」という意味があります。最近ではどんどん前倒しになってデパートやスーパーマーケットは11月下旬からイルミネーションで外観を飾り始めます。各地でのクリスマスマーケット、おもちゃ屋さんの店頭のサンタさんに手紙を出すためのポストなど普段とはまた違った雰囲気のイタリアが楽しめ、お出掛けするのも楽しくなりますよ♪
  本来、ナターレのお祝いは12月8日の「聖母無原罪の御宿り」という祝日からスタート。
ティヴォリ市でも街全体が正式にイルミネーションで色とりどりに輝くのはこの日からです。家庭では大きなクリスマスツリーを飾るほか、馬小屋で誕生するキリストの様子をミニチュア人形で再現させる「プレセピオ」を飾る慣習があります。(注:ここではまだキリストのミニチュアは置かれていません)
  イタリアマンマ達はこの時期、文字通り猫の手も借りたいくらい大忙し。24 日のイヴの日から26 日(聖ステファノの祝日)までの3 日間、手料理を振舞うために食材の買い出しやプレゼントを探しに連日走り周ります。帰省する息子・娘夫婦、孫、親戚を含め総勢20 人くらいになることもよくあります。
 
  24 日のクリスマスイヴは通常は魚料理をいただきます。元々、神聖なキリストの生誕の日を迎えるために前日は質素な食事をして身を清めるという意味があるようです。一般的なディナーのメニューは前菜、魚介類のパスタ、魚のグリルそして付け合わせの野菜。ここで忘れてはいけないのはカルチョフィ(アーティチョーク)。フライにしてもクタッと煮る感じでもとて
 も美味しくこの時期食卓には欠かせません。ここまでくるとおなかが破裂しそうにパンパンなのですが最後に別腹のお菓子(ドルチェ)が登場。クリスマスの時期しか出回らない星形のケーキ(パンドーロ)や柑橘系の皮が入ったパネットーネ、ヘーゼルナッツがまるごと入った長さ25 センチ以上のチョコレート、マンマ手作りのケーキ等々(どこが質素なの?とツッコミが入りそうですが)。おいしい料理でおしゃべりが弾み〆のエスプレッソを飲むころには夜中の零時過ぎ。先述のプレセピオにキリストを飾りお祝いするとどこからともなくサンタクロース(Babbo Natale〈バッボ ナターレ〉)がやってきてクリスマスツリーのそばに置かれたプレゼントをみんなに配ってくれます。
 
  25 日のクリスマスもランチをガッツリ食べます(笑)前日とは違ってこの日は肉三昧。チキンまるごと1羽をコトコト煮込んだ優しい味のスープから始まりラザニア、ヒツジや豚肉などのローストもしくはステーキ!

  26 日は遠縁の親戚やお友達が訪ねて来てお祝いのあいさつを交わします。その時も山盛りの量の食事でおもてなし。とにかくマンマは作り続け家族は食べっぱなしの三日間。お正月の三が日と似ていますね~。でも家族愛の強いイタリアではこうしてみんなで食事、おしゃべりしながら絆を深めるんです。

それでは皆さま、良いクリスマスと良いお年を! !
Buon Natale e Buon Anno a tutti (ブオン ナターレ エ ブオン アンノ ア トゥッティ)

2018年12月15日 執筆