本文
日増しに暑くなり、日本ではビアガーデンなどが街を賑わせる季節ではないでしょうか。
今月は韓国のお酒と忠州市にある酒博物館を紹介致します。
韓国のお酒と言えばドラマの中にもよく出てくる緑色の瓶の焼酎(ソジュ)を思い浮かべる人が多いかと思いますが、このお酒が一般的によく飲まれています。
アルコール濃度が15~23度ぐらいで韓国のつらい料理に冷えた焼酎(ソジュ)をストレートで飲むのがとても相性がいいとか。
とにかく韓国の人たちはこの焼酎(ソジュ)を愛飲し、焼酎(ソジュ)の消費量は世界一の時もあるぐらだそうです。
そして、伝統酒の代表的な存在がマッコリです。
韓国で歴史が一番古いお酒で、米や小麦、麹を原料とし、発酵させ白く濁っているお酒です。日本のどぶろくに似たもので、乳酸菌と酵母が豊富に含まれていて、ほんのり甘い味がするのが特徴です。
「雨が降ったらプッチンゲ(お好み焼きに似た韓国料理)とマッコリを飲もう」と言う言葉が今でも言われているように、昔から農家では雨が降ると農作業を中断し、近所の人たちが集まりわいわい賑やかにプッチンゲを焼きながらお酒を飲み、明日への農作業の力を蓄えるひとときの楽しい時間を過ごしたりします。
農作業をしない若い人でも雨の日になると「こんな日はプッチンゲとマッコリが飲みたいね。」などと言ったりもします。
果実酒も韓国の有名な果物など植物の実を原料とし発酵させたお酒が有名です。
代表的なのは、五味子(オミジャ)ワインです。名前の漢字のとおりオミジャの実は甘み、すっぱみ、苦み、辛み、塩辛みの五つの味があることが名前の由来です。
また覆盆子(ポップンジャ)ワインは木いちごの一種で、オミジャと共に薬効果も高く薬酒としても人気があります。
さて、忠州市から車で15分の所に以前紹介した中央塔公園があり、その横には酒博物館があります。.
そこでは、ワイン館、オーク樽館、ビール館、東洋酒館、蒸留酒館、発酵教育科学館などのテーマにわかれお酒に関連した文化や展示品を観て楽しめます。
1日に3回ほど館内で説明を1時間ほどかけて丁寧に説明してくれます。
ワイン作りの為のブドウを収穫し保管しておく道具。
長い年月を経て熟成されていくワインの過程とオーク樽を叩くと12年17年21年と熟成さた香りの違いを嗅ぐことができます。
こちらは世界のビールの展示品です。
事前に予約をしておくとカクテルを作る体験などができます。
2階のアートホールでは美しいタングン湖を眺めながらワインなどが試飲できゆったりとした時間を過ごすことができます。
日本も韓国もそろそろ梅雨に入りますが雨の日にはプッチンゲとマッコリ?ではないですが湯河原町の温かい温泉と美味しい地酒で楽しい1ヶ月をお過ごしください!!
2019年6月2日 執筆