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2019年04月01日(月)ティヴォリ市レポート(Fiera di San Giuseppe(フィエーラ ディ サン ジュセッペ =聖ヨセフの市))

ページID:0006130 更新日:2019年4月1日更新 印刷ページ表示


皆さま、こんにちは!
 今月は毎年3月19日にティヴォリ市で開かれる聖ヨセフの市をご紹介します。

イタリアではこの日は父の日。あれ?父の日って6月の第3日曜日じゃなかったっけと疑問に思われる方もいらっしゃるのでは?実はこれもまたカトリック教と関係しています。
イタリアのカレンダーは聖人暦といって365日すべての日に守護聖人の名がつけられています。3月19日は聖ヨセフの日、ヨセフ(伊:ジュセッペ)はマリア様の夫でキリストの養父の名前なのでこの日がイタリアの「父の日」というわけです。

 2月下旬からお菓子屋さんではbignè di San Giuseppe(ビニェ・ディ・サン ジュセッペ)と呼ばれるお菓子が並び始めるので、「あ~、そろそろ父の日か~」と思い出させてくれ、小学生くらいまでのお子さんがいるパパ達は感動のお手紙や学校で作ったプレゼントを貰えますが毎年、曜日が変わるので母の日と比べ少し印象薄なイタリアの父の日。
でも、ティヴォリ市は毎年この日は祝日となり学校もオフィスもお休み!!なので市民にとって父の日は休日=市に行こう!!となり待ち遠しい日なんです。

 当日、市内中心部には衣食住に必要なものを取り揃えた屋台が100以上立ち並び、手に入らないものはない程かなり大規模な市になります。
 歩行者天国となった町は早朝から夜9時頃まで人で溢れ、歩くのも必死!そして、なんといってもこの市の大きな目玉は子供が喜ぶ動物が売られていること。
うっかり子供達だけで行かせると帰ってきた子供がひよこやウサギを買ってきて呆然とすることも(笑)
 50年程前までは牛、馬、羊といったかなり大きな動物も売買されていたそうです。
 

Fiera di San Giuseppe(フィエーラ ディ サン ジュセッペ =聖ヨセフの市)1


当日の市の様子。
あまりに広すぎてほんの一角だけの写真ですが奥の方まで屋台が続き人で埋め尽くされています。
 

Fiera di San Giuseppe(フィエーラ ディ サン ジュセッペ =聖ヨセフの市)2


これは豚の丸焼き!!ポルケッタと呼ばれパンにはさんで食べます。
ローマ地方に住んでる人で食べたことがない人はいないくらいポピュラーなソウルフード。
 

Fiera di San Giuseppe(フィエーラ ディ サン ジュセッペ =聖ヨセフの市)3


こちらは焼き鳥ならぬ焼き羊!!
 塩コショーで味付けされていてビールのおともに最高です。
 

Fiera di San Giuseppe(フィエーラ ディ サン ジュセッペ =聖ヨセフの市)4


イタリアの台所には欠かせない種類豊富なチーズとおつまみのオリーブ各種。
 

Fiera di San Giuseppe(フィエーラ ディ サン ジュセッペ =聖ヨセフの市)5


これがビニェ・ディ・サン ジュセッペという父の日のお菓子。
 2種類のシュークリームなんですが右の揚げシューの方がダントツ人気。濃厚なカスタードクリームがたっぷり入っています。

Fiera di San Giuseppe(フィエーラ ディ サン ジュセッペ =聖ヨセフの市)6


春らしい色々な種類のお花の屋台。
 花だけではなく肥料や園芸用品も売られています。この広場には園芸の屋台だけで10店舗ありました!!
 

Fiera di San Giuseppe(フィエーラ ディ サン ジュセッペ =聖ヨセフの市)7


可愛らしいうさぎがいっぱいいます。お隣にはひよこ。このほかにも鶏、七面鳥、インコ、文鳥などもいて遠方からわざわざ買いに来られた方がたくさんいました。
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2019年3月25日 執筆