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皆さまこんにちは!
日本ではもうすぐ「平成」が終わり新しい「令和」の時代が始まりますね。
万葉集から引用されたということで湯河原の皆さまにとっては感慨深いのではないでしょうか。こちらは3月最終日曜日からサマータイムに切り替わり夜9時頃まで明るくイタリア人がウキウキする時期になりました。
さて、今回はパスクアのお話です。クリスマスに次いで重要な祝日。十字架にかけられ亡くなったキリストが三日後の日曜日に復活されたことをお祝いする日です。日本ではイースターとして知られていますね。カーニバルのレポートで少し触れましたがパスクアは移動祝日で毎年日付が変わります。春分の日の後の最初の満月の次の日曜日と定められていて今年は遅めの4月21日。
パスクアの日は親族と食事、次の日のパスクエッタと呼ばれる祝日は友人とピクニックやBBQ をするのが慣例でしょうか。パスクアの昼食はイタリア全土、調理法は違っても子羊を食べるという習慣があります。でも、ティヴォリではパスクアの朝はボリュームのある朝食を食べる習慣があり、この日だけはゆで卵やアスパラガス入りのオムレツ、サラミ、チーズをティヴォリでしか手に入らないピッツァ・クレッシュータ(アニス入りパン)と一緒にいただきます。とにかく卵料理とアスパラを使った料理を食すのがティヴォリ流。
ティヴォリ地方では昔、卵をパスクアの前に教会へもって行き聖水をかけてもらい清めてもらっていたそうです。昼食はアンティパスト、ラザニアやアスパラとベーコンのパスタ。セコンドは子羊のフリットやロースト。なんと脳みそまでローストされて出てくるので結婚当初はかなりのカルチャーショック!!20年たった今もこれだけは食べられません(笑)デザートはコロンバと呼ばれるパン菓子。ちなみにコロンバとは白いハトという意味で平和の象徴です。パスクアの手土産に欠かせないのは子供達が喜ぶ uovo di Pasqua (ウオーヴォディパスクア=イースターエッグ)という卵型のチョコレートやウサギを模したチョコレート。卵のかたい殻は「死」そこから生まれてくることで「復活」を、うさぎはぴょんぴょん跳ねることで「生命力」を象徴しています。
今年はお友達と一緒にお祝いしたのでその様子を写真でご紹介します!
パスクアの飾り付け
友人宅の玄関のドアや室内。パスクアのために可愛くデコレー
ションされています!
パスクアの朝食
これがティヴォリのパスクアの朝食です。普段はクロワッサン、ビスケットなど甘いものにエスプレッソかカップチーノが定番ですがこの日は朝からたくさん食べます。
ピッツァ・クレッシュータ
こちらはピッツァ・クレッシュータ。そのままだと少しパサついた感じがしますがサラミとチーズとともに食べると美味しいんです。
乾杯!
昼食前にお祝いの乾杯!アウグーリ(おめでとう)!!
ラザニア2種
2 種類のラザニア。右は定番のミートソース。左はホワイトソースで中にはアスパラガス、アーティチョーク、グリンピースが入っています。
子羊のフリット
これは子羊のフリットとローストポークです。羊特有の臭みもなく柔らかくて本当においしかったです。
機会があればぜひお試しを!!付け合わせはローストポテト。
デザート
別腹のデザート(笑)写真上はイチゴのティラミス。イチゴが旬のこの時期ならでは!今度自分で作ってみようと思うくらい絶品でした。
写真下はコロンバ。これは中にフルーツが入っていますがクリームが入っていたりチョコレートが入っていたり様々な種類のコロンバがあるんですよ。
イースターエッグ
そしてこれらが今年我が家にやって来たイースターエッグ。大きさは子供の頭くらい。割った中にはこのように組み立て式のおもちゃ、ぬいぐるみ、アクセサリーなど色々なおまけが!!味もミルクチョコ、ダークチョコ、ホワイトチョコとありますが中央の kinder 社のホワイトチョコとミルクチョコが2 層になったイースターエッグが一番人気。価格は5€~20€くらいまで幅があります。
2019年4 月25日 執筆