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2019年07月22日(月)ティヴォリ市レポート(騎士の馬上槍試合ショー)

ページID:0006133 更新日:2019年7月22日更新 印刷ページ表示


皆さま、こんにちは。こちらは先月降り続いた長雨が嘘だったかのように6月になったとたん太陽が顔を出し晴天続きの記録を更新し続けております。例年以上の暑さで熱中症に要注意です。
さて、今回ご紹介するのは中世からルネッサンス期に行われていたという騎士の馬上槍試合ショー。戦闘が無い時期でも技術が劣らないための訓練・演習が主な目的ですが個々の勇敢さを貴族にアピールする場でもあったようです。強者は貴族の娘と結婚できるチャンスがあったとか。
 行われたのはティヴォリ市のシンボル“ロッカ・ピア”という要塞に隣接した古代ローマ円形闘技場。かつては人間対猛獣の試合も行われていた場所でコロッセオと比べると規模は小さいですが4000人収容できたそう。
 試合の前に騎士に扮する方が中世に使われていた甲冑の着方を観客の前で披露。素材は鋼鉄でなんと総重量40kgにもなり着る方も乗せる馬も大変ですね!!
 試合形式はジョストラとトルネオと呼ばれる2種類。
ジョストラは一騎討ちの3回戦。互いが4メートルほどの木の槍(伊語:ランチャ)を水平に持ちすれ違い様に相手を突き、落馬した方が失格。槍の先は折れ易くなっていて先が折れた場合は減点。
トルネオは団体戦で3種類の競技で得点を争います。
?1,5メートルの高さくらいのポールに吊るされたリングを槍の先にくぐらせ捉える。
(2)木杭上部に固定されたにんじんまたはリンゴを剣刀でスパッと切る。
(3)地面に置かれた穀物の入った麻袋に槍を命中させ突き刺さればOk。
と観戦前に進行役から競技の説明がありいざ試合開始!
ジョストラは騎士同士が対面し従事による合図で馬が地を蹴り勢いよく走り出し、騎士が狙いを定めて槍を突く様に思わず息を止め見入ってしまいました。落馬は危険なのでお互い力を加減しているようですがやっぱりハラハラドキドキ。デモンストレーションはいえ槍の先が折れる度歓声が上がり白熱した試合でした。準備の方々も中世風の衣装を着ているので周りの景色と相まって中世にタイムトリップしたよう。
トルネオの方は楽しみながら観戦。特に命中した時には拍手喝采。ただ、槍の対象物が実践では人間だったのだなと思うと複雑な気持ちです。
 実はこのショーが行われた日の気温は36度越え!2時間も炎天下で重い鎧を身に着けているとは思えないほど俊敏に競技するには相当熟練されている方たちなのでしょう。イタリア全土でもかなりレアなショーなので見られたのは幸運でした!

騎士の馬上槍試合ショー1

騎士の馬上槍試合ショー

騎士の馬上槍試合ショー3

騎士の馬上槍試合ショー

騎士の馬上槍試合ショー

騎士の馬上槍試合ショー

騎士の馬上槍試合ショー