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皆さま、こんにちは。街中がイルミネーションでキラキラ輝く時期になりましたね。令和になって最初の年越しもすぐそこまで迫ってきましたが新しい年を迎える準備は整いましたか?
さて、今月はイタリアの大晦日の過ごし方です。日本では自宅で家族とのんびりテレビを見ながら年越しそばを食べ、除夜の鐘を聞いて厳かな気分で新年を迎えるのが一般的かと思います。
でもイタリアは全く正反対。とにかくよく食べ、騒ぐ。大勢の友達と誰かの家に集まり食材を持ち寄りチェノーネ ディ カポダンノ(大晩餐会)と呼ばれる夕食を楽しんだり、レストランではこの名のついたセットメニューがありそれをみんなで食べに行き、カウントダウンパーティーをしたり、がイタリア流大晦日の過ごし方。日本でいう忘年会と同じような感じでしょうか。
そして、イタリアにも年越しそばのような縁起を担ぐものがあります。
その1:コテキーノとレンズ豆
大晦日の夜中12時に必ず食べます。平たく丸い形がお金を連想させ、たくさん食べれば食べるほど来る年の金運が上がるといわれています。コテキ―ノというのは豚の巨大ソーセージのようなもの。普通のソーセージと比べると少々こってりしていますがコラーゲンたっぷり。にんにくとローズマリーをオリーブオイルで炒め香りが付いたらミニトマトを入れ、前日から水に浸しておいたレンズ豆を入れさらに炒めた後、トマトソースと水を加え沸騰したらコテキーノを入れて煮込むだけ。腸詰めソーセージでも代用できます。大事なのはお金が舞い込むレンズ豆を食べる事!!
その2:赤い下着
イタリアでは大晦日から元旦にかけて老いも若きも赤い下着をつけるとその年に幸運が訪れるのだそう。赤色が富や権力の象徴だとか長生きできるとかいろいろな説があるようです。ここでの重要ポイントは誰かにプレゼントして貰わなければならないこと。自分で用意しても効果がないのだそうで親しい間柄でクリスマスプレゼントとして贈られる機会が多いです。
その3:大きな音(花火、プロセッコ)
大晦日には各地では野外コンサートなどのイベントが多数開催され、カウントダウンと共に大掛かりな花火が打ち上げられプロセッコ(イタリアのスパークリングワイン)で乾杯します。大きな音が悪霊や邪気を追い払ってくれるといわれていてプロセッコはコルクを抜く時のポンっという音も同様の効果があるんだとか。
ところ変われば…で面白いですね。子年の2020年ぜひ赤い下着を親しい方同士で贈り合いイタリア流に年を越してみてはいかがでしょうか。
それでは皆さま、よいお年をお迎えください。
Felice Anno Nuovo A Tutti!!