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皆さま、ボンジョルノ!
2月下旬に北イタリアから新型コロナウイルスの感染拡大の勢いが止まらず、このままでは医療崩壊に陥るとして3月12日からイタリア全土の都市封鎖(ロックダウン)が実施されていたイタリアですが
5月4日よりようやく段階的解除フェーズ2に移行しました。
正直、ロックダウン中はかなり過酷な状況でした。
基本的に生活必需品の買い出し以外外出禁止(やむを得ない事情での移動は自己宣誓書持ってくる)。
同じ自治体に住居がなければ親子、親戚にも会えない。休校で普段の授業を受けられなくなった子供達。
在宅業務等ができない、ソーシャルディスタンスの取れない職種の休業命令で計り知れない経済的ダメージ。
イタリア人にとってこのようなストレスフルで先行き不安な状況は出口の見えない真っ暗なトンネルを歩いているような感覚だったのではないでしょうか。
にも拘らずこの困難な状況の峠を越えられたのは国民がこの見えないウイルスが多くの犠牲者を出した事の深刻さを理解し、家族、大事な人を守りたいという強い気持ちで団結し“io resto a casa“(うちで過ごそう)を守りAndra tutto bene (きっとうまくいくさ!!)とお互い励まし合ったおかげだと思います。
あちこちの警察による外出禁止パトロール、市や県境の検問、違反時の禁錮3か月または400ユーロ以上の罰金のいう刑罰も効いたのかもしれません。
フェーズ2後も3密を避ける、イベントの禁止など縛りはありますがティヴォリ市も少しずつ日常に戻りつつあります。
約2か月ぶりのティヴォリ市中心は通常の賑わいではありませんが殺風景だった商店街のシャッターが開き、バールの入り口にはエスプレッソの香りが漂い、鳩ばかりだった広場にも朝市が立ち、
見覚えのあるティヴォリの風景に安堵するとともに今回のことで普段当たり前にできていた事の有難さが身に沁みました。
ティヴォリ市が誇るユネスコ遺産“エステ家の別荘“並びに“ハドリアヌス帝の別荘“も5月28日から再オープンしました。
6月3日以降は陸空の移動規制も無くなるのでティヴォリを訪れてくれる観光客が少しずつ増え、観光都市であるティヴォリ市が本来の日常を取り戻せますように...
そして一日でも早い事態収束を切に祈ります。
Andra tutto bene!!
ロックダウン中のティヴォリ市の商店街。シャッターはすべて下ろされています。
フェーズ2移行後のティヴォリ市中心。マスク着用の人がほとんど。
フェーズ2に移行後のバール。床にはソーシャルディスタンスを取るためのマークが
ショッピングモール ロックダウン後は右側通行に変更された通路。
フェーズ2に移行後もスーパーは入場制限があり、ソーシャルディスタンスを保ち行列。