2021年11月02日(火)ティヴォリ市レポート（Dolcetto o Scherzetto?　(ドルチェット　オ　スケルツェット？)

皆さまボンジョルノ～こんにちは！紅葉が大変綺麗な時期になりましたね。スーパーでは栗、生ポルチーニ茸、かぼちゃなど秋のおいしい味覚のオンパレード。その食材に合う赤ワインが一年で最も種類豊富に並ぶ時期でもあります。
さて、今月はティヴォリ市のユネスコ遺産ヴィッラアドリアーナ(ハドリアヌス帝の別荘)のそばの公園で開催されたハロウィンパーティーのリポートです。
 日本では渋谷のハロウィンイベントがとても有名ですよね。でもイタリアにハロウィンが浸透して来たのは日本と比べてずっと遅かったんです。というのもイタリア人にとってはもともとハロウィンの翌日からの2日間の方が重要な意味を持っているからです。11月1日は「諸聖人の日」、2日は「死者の日」と呼ばれ、家族でお墓参りする日だからです。つまり、イタリアのお盆の日というわけです。イタリアでは宗教行事に大きなウェイトが置かれていますから異教徒文化のハロウィンはあくまでも季節行事にしか過ぎません。ただこの2日間の祝日を含め学校が連休になりますし、仮装大好きなイタリア人ですからハロウィンの盛り上がりが毎年加速するのは頷けますね。そんな大人も子供も楽しめるハロウィン、ご近所さん周遊で貰えるお菓子もワクワクしますよね。合言葉の“トリック オア トリート”はイタリア語では“ドルチェット オ スケルツエット”といいます。もちろん意味は「お菓子かイタズラか」なんですがお菓子という単語がイタズラより先に来るのがなんとも美味しい物好きのイタリア人らしいかな、なんて思ったりします。単純にゴロが悪いからかもしれませんが…
それでは大盛況だったハロウィンパーティーの様子を写真と共にお楽しみください。

 公園の入り口にはバルーンアートがお出迎え。さらに進むと骸骨がぶら下がりフェイクのお墓まで。公園内はかなり準備に時間がかかったであろう凝ったデコレーションの数々。
 曇天だったのですがこれがまた不気味さを強調していました。

※ 無料でフェイスペインティングもしてもらえます。
 

※ 公園ステージで行われた子供の仮装コンテスト
50人以上のエントリーがあったのではないでしょうか。ヴィラアドリアーナ地区委員会の方たちが審査員をされたのですが参加者それぞれが個性がキラキラ光っていたので点数をつけるのがとても難しかったと思います。
みんなとても堂々としていてポーズの取り方が上手。幼いながらも自分の見せ方を知っている事に脱帽です。
 

※ 栄えある優勝者は10歳の女の子！ 美容院の無料券がプレゼントされました。

※ コンテストの後はダンスグループによるスリラーダンス！
 

※ フードスタンド
 フライドポテト、ホットドック、ポップコーン、クッキー、飴など欲しいものはすべて無料で貰えます！！太っ腹ですね~

※ プロのカメラマンによる撮影も出来ます。
 

※フィナーレのファリーナ(小麦粉)パーティー
参加者全員に手渡された色のついた小麦粉の袋。一斉にその袋を破ってばら撒くとスポットライトでパウダーが鮮やかな色に照らし出され空中に舞うというテンションが上がる演出！！

この後はディスコタイムに突入し親子同士、友人同士、ハロウィンナイトをそれぞれ楽しむのでした。