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2021年08月09日(月)ポートスティーブンス市レポート(二度目のロックダウン)

ページID:0006144 更新日:2021年8月9日更新 印刷ページ表示

コロナに関する規制が緩和したことで、海外からもワクチンを2回打った人は、入国が可能になり、留学生・観光客の受け入れがもっとできるようになるのではと思っていたのも束の間。

新しい感染力の強いデルタ株の影響により、シドニー都市部、近郊の地域が6月下旬よりロックダウンになってしまいました。前回と同様、必要不可欠な食料などの買い物、医療・介護のケア、屋外での運動、通勤以外の目的の外出は禁止されました。ロックダウンのされた地域にある学校は、オンライン授業に切り替えられました。


 日を重ねるにつれ、シドニー市内でのコロナウイルス感染者は増加し続け、コロナ感染者が出る地域もどんどん広がっていき、7月にはさらにコロナに関する規制が強化されました。屋外の運動、必要不可欠の買い物の為の移動は在住する市内、または自宅から10km圏内に限定されました。買い物の為の外出は、1世帯あたり1日に1人のみ、同居家族でない人との車の相乗りが禁止、他の家庭を訪れることも禁止、屋外での集会は2人まで(同居家族は除く)、運動する以外は屋外でもマスクの着用を義務化、マスクは常に携帯することを義務化、自宅以外の室内は常にマスク着用が義務化されるなど多くのことが規制されました。また、マスクの着用義務に違反すると個人への罰金は500ドルとなります。


 介護や医療従事者などの許可を得た労働者は市外に通勤することができますが、72時間毎にコロナウイルスの検査を受けなければならなく、その検査を受ける為の待ち時間が長過ぎて仕事に行けなくなるという事態にもなりました。コロナ感染者と接触した場合は、症状がなくてもコロナウイルスの検査を受けるように強く推奨され、陰性の検査結果が出るまでは仕事場に戻れない状態でした。


8月にはコロナの感染がさらに広がり、ニューサウスウェールズ州の地方・田舎の地域も感染者がでた区域からどんどんロックダウンされていきました。買い物や運動で外出できる移動距離も自宅から10kmから5km圏内に縮小されました。一人暮らしの人は家族・友人の中から一人だけ訪問を受けることができる人物を指定し登録しなければならず、その人のみ自宅訪問を受けることが許されました。

 

そして、ここポートスティーブンス市も8月5日からロックダウンされてしまいました。ロックダウンの宣告はとても急で、発表されたその日の午後5時からがロックダウンと宣告されたので、その日は最後の買い物をしようとする人々でどのお店も行列ができていました。その一方で、最後にパブが閉まる前に仲間とビールを飲もうという地元民でどこのパブも日中からとても忙しくなったそうです。


ロックダウンで仕事に行けなくなった人々は政府から毎週補助金が出て、週に20時間以上のシフトを失った人は、週に750ドル(1ドル=82.16円)の補助金が出たので、不自由なく暮らすことができました。最初の宣告は、一週間のロックダウンでしたが、その後はロックダウンの期日の延長がされていくばかりで、いつ終わるのか先が見えない状態です。