ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 海外駐在員レポート > 2022年01月31日(月)ポートスティーブンス市レポート(オミクロン変異株の猛威)

本文

2022年01月31日(月)ポートスティーブンス市レポート(オミクロン変異株の猛威)

ページID:0006146 更新日:2022年1月31日更新 印刷ページ表示


ようやくコロナに関する規制が緩まり、少しずつ日常に戻れるのではないかと思った矢先、オミクロン変異株の感染者がニューサウスウェールズ州で見つかり、コロナウイルスの検査結果が陽性の場合、コロナの陽性と診断された人物と濃厚接触した場合は直ちに14日間の自己隔離が義務化されました。

コロナ対策として、1月からは、5歳から11歳がワクチンを受けられる対象になり、政府は、成人への3回目のワクチンの早期接種も強く推奨するようになりました。

規制もまた厳しくなり、自宅以外での屋内ではマスクの着用を義務化、パブやレストランなどの入店時のQ Rコード登録の義務化、室内は1人2平方メートルの密度を保つルールが再度適用されることになりました。
新年早々にコロナの感染者数が30,000人を超える日々が続き、一番のピークは1月9日で80,000人以上がコロナに感染したと発表されました。

(下記のグラフを参照)

 

ニューサウスウェールズ州(人口816.6万人)のコロナの感染者数のグラフ

 

グラフ

 

このようにコロナの感染者の数が急激に増加する中で、従業員が14日間も自己隔離してしまうと運営ができなくなるビジネスもたくさん出てきてしまいました。そこで政府はコロナの陽性者の自己隔離を7日間に減らし、濃厚接触者は仕事場ではなく一緒に同居している者のみが対象になるようカテゴリーを変更しました。

自宅でできる検査キットで陽性が出た人、または、コロナのような症状がある人は、P C R検査に行くことが義務づけられ、検査結果が出るまでは自己隔離しなければなりません。その後、陰性の場合はすぐに職場に復帰できるのですが、陽性の結果が出た場合は、同居人全員が7日間の自己隔離、P C R検査が強制されます。そして、隔離の6日間目に検査キットで陰性であれば、7日目に解放されるのですが、そこでまた陽性の結果が出た場合は、隔離がさらに延長されます。


ここで問題となったのが、P C R検査をする人数が大幅に増加し、検査センターが人数オーバーで閉鎖しなければならない事態になったことです。

私の友人は検査のために4時間並んだそうです。今回のことを踏まえ政府は、検査キットで陽性とでた場合は、P C R検査をしなくてもいいというルールに変えましたが、次は、どの薬局に行ってもコロナの検査キットが手に入らないという状態に陥ってしまいました。そこら中のお店で“検査キットは品切れです”という張り紙が店頭に貼られていました。


私も年末に具合が悪くなり検査を受けたら陽性でした。私のパートナーはどうみても元気でしたが、私と共に7日間自己隔離しなければなりませんでした。65歳以下で重い持病がない限りは、自宅での療養となります。ヘルスセンターのスタッフが電話をくれたりして、オンラインで自分の症状を記録します。特に問題がない場合は、自宅療養を続けることになります。私の場合は、咳、鼻水、頭痛、体の疲れという普通のインフルエンザと似た症状で、風邪薬を飲んだら3日くらいで良くなりました。しかし、7日間の隔離が終了されるまでは一歩も家から出られないので、買い物はすべてオンラインのホームデリバリー、散歩にも行けない、誰にも会ってはいけないので、ロックダウン中よりも不便な生活でした。
今は夏休み後の学校再開に向け、生徒と教員には週2回の自宅でのコロナの検査が義務付けられるようになりました。そして、中学生以上はマスク着用を義務付け、小学生はマスク着用を奨励、教室に空気清浄機の配置が行われました。


今のルールが2月末までは続くようですが、今後はどうなるのでしょうか?

2月上旬のデータによるとポートスティーブンの地域にもコロナ感染者は3000人以上はいるだろうと言われています。日常に戻ることはほど遠い未来に感じますね。