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梅雨入りを迎え、いつの間にかTシャツが丁度いい季節になりました。皆さま、いかがお過ごしですか?
私が町長へ就任してから、間もなく1年になります。今回は、この1年間で1番感動したことをお話いたします。
それは、消防団の「操法大会」になります。
消防には、町職員で構成する消防署と地域の皆さんで構成している消防団がございます。湯河原町では、各地域に9つの分団(消防団)があり、火災や台風での対応の他、火災予防等の啓発の巡回や地域でのイベント等で活躍していただいております。
そして、隔年で消防団の操法大会を開催しています。「操法大会」とは、操作方法の略で、消防団の皆さまが、迅速、確実かつ安全に行動するために消防ポンプ自動車等の取扱い及び操作の基本について、その技術や時間を競う大会です。昨年(令和6年)行われた湯河原町内の大会では、宮上第2分団が優勝し、県大会へと進みました。そして、なんと県大会でも優勝し、神奈川県代表として全国大会へ出場したものです。
私自身、操法の名称ぐらいは知っていましたが、細かいことは何も知らない中、町長就任の数日後(6月29日)に町の操法大会があり、当日は、消防団OBからいろいろと教わりながら、大会を観戦していました。おそらく各分団、町の大会に向け操法の練習を重ねてきたことと思いますが、第2分団では、県大会に向け、新たに練習を再開いたしました。私も一度、軽い気持ちで練習を見学に行きましたが、他の分団も練習の手伝いに加わっており、まさに湯河原町消防団が一丸となって練習に取り組んでいる姿を見たとき、その真剣さに圧倒され、声がけすらできませんでした。その頃から私は操法のファンになりつつありました。
そして、県大会では、湯河原町消防団の出場は確か後ろから2番目でしたが、それまで横須賀市の消防団がダントツの高得点で一位をキープしていました。そのような中、湯河原町消防団の操法が始まりましたが、進むにつれ、その操法の素晴らしさに会場全体の空気感が変わったことを覚えています。結果、1点差で優勝し、私自身胸に熱いものがこみ上げてきたことを今でも忘れていません。応援に行っていた消防団OBやご家族などなど大喜びでしたが、私は、優勝したことはもとより、県大会へ挑む姿勢、優勝を取りに行くという姿勢に一番感動し、操法の大ファンになりました。
全国大会は敢闘賞でしたが、神奈川県代表として優勝を狙うという姿勢には変わりがなく、当日の団員の悔し涙を忘れることができません。そして、私は消防団のファンになりました。
文才が無く、思うようにこの感動をお伝えすることができないのが残念ですが、日頃は、オチャメで冗談ばかりいっている消防団員の皆さまが、有事の際には真剣に取り組むという切り替えで、町の安全・安心をバックアップしてくれている伝統が素晴らしいと感じております。
皆さまも消防団のポンプ車を見かけましたら、手を振る(?)とか何か応援していただけると団員の力になると思います。また、消防団活動に興味のある方は、最寄りの消防団若しくは湯河原町消防本部へお問い合わせいただければと思います。