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指交差法により口を開くには、親指と人差し指を交差させて、親指を上の歯に、人差し指を下の歯に当てて、ひねって口を開き、異物の状況を確認します。
口の中の様子を見る場合、傷病者の頭を動かさないようにし、入れ歯は、外れそうになっている時は取り除きます。
傷病者の顔を横に向け、指にハンカチやガーゼ等を巻きつけ、異物をかき出します。
血液や唾液などの液体の場合は、口の中をよく拭き取ります。
ひざまずいて、傷病者を自分の方に向けて側臥位にし、手の平で肩甲骨の間を4~5回力強く連続して叩きます。
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傷病者を座位にし、腕を後ろから抱えるようにまわします。そして、片手で握りこぶしを作り、傷病者のみぞおちのやや下に当てて、その上をもう一方の手で握り、素早く内上方に向かって圧迫するように押し上げます。
禁忌:意識がない場合や妊婦、1歳未満の乳幼児には行ってはいけません。
傷病者が咳をすることが可能であれば、咳をできるだけ続けさせます。これは、異物除去で最も効果的です。
異物による気道閉塞が疑われる場合の応急手当は、意識が有るか無いかによって異なるため、もし意識がある場合でも、応急手当を行っている途中に意識がなくなった場合には、直ちに助けを呼び119番通報するとともに、心肺蘇生法を実施します。
意識がある場合でも、直ちに助けを呼び119番通報するとともに、異物の除去に努めます。